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京都の伝統素材が宿る。新型ブガッティ・トゥールビヨン「オートモーティブ・クチュール」の全貌

ブガッティ究極の「オートモーティブ・クチュール」

ブガッティは、新型ハイパーカー「トゥールビヨン」におけるカラー、マテリアル、フィニッシュ(CMF)の詳細を明らかにした。パリの高級ファッションハウスが顧客のために一点物を仕立てるように、ブガッティは自動車における完全なオーダーメイドを追求している。ファッション業界由来のテキスタイル採用や、新製法のレザーやガラスなど、限界のないカスタマイズの世界が展開されている。

【画像12枚】日本の伝統素材からスイス時計の意匠まで。ブガッティ「トゥールビヨン」が提示する新しいラグジュアリーの全貌を見る

限界のない「自動車の仕立て」を提供するCMFチーム

ブガッティの視覚的・触覚的要素のすべてを決定づけるのが、CMFチームの役割である。トゥールビヨンにおいて彼らはカスタマイズの野心をさらに推し進め、それを「オートモーティブ・クチュール(自動車の仕立て)」と名付けた。これは、塗装にダイヤモンドの輝きを加えることすら可能にする、限界のないプロセスである。

このプロジェクトを率いるのは、CMF責任者のサビーヌ・コンソリーニ氏だ。彼女のチームが拠点を置くベルリンのデザインスタジオは、招待された顧客が仕様を決めるプライベートな空間であり、素材のテストが行われるワークショップ兼ギャラリーとしても機能する。ここでは、顧客一人ひとりのために考え得る最高の仕様が提案される。

自動車業界初となるファッション由来のテキスタイルと日本の伝統

トゥールビヨンでは、ブガッティの歴史上初めてファッション業界のファブリック(生地)が採用された。自動車の過酷な環境に合わせて適合させたこれらの素材は、これまでにない全く新しい質感をもたらす。なかでも注目されるのが、日本の京都で生産された手織りのテキスタイルである。金属糸と和紙の帯を組み合わせて織り上げられており、驚くほどの深みと柔らかさを併せ持っている。

これらに並び、光を反射して立体的に煌めく特殊なニット素材なども用意されている。顧客はパターンを自分好みに指定し、完全に自分だけの専用素材として開発することも可能だ。さらに、生地の織り目にブランドを象徴する「EB」のモノグラムをさりげなくあしらった特製ファブリックも4色開発されており、インテリアの随所に採用される。

本物にこだわり抜いたレザー、アルミニウム、そしてガラス

斬新な新素材を取り入れる一方で、「見たままのものが手に入り、それは常に本物である」というブガッティの伝統的な哲学も貫かれている。例えばレザーは、新たななめし工程を導入することで、これまで以上に目に見えて柔らかい質感を獲得した。また、内外装の随所にアルミニウムが効果的に配置されている。特に時計作りの世界から着想を得た計器盤には、スイスのメーカーと共同開発した美しい仕上げが施されている。

ガラス素材の使い方も非常に革新的である。センターコンソールには、一枚のガラスから成形されたパーツが採用された。専門サプライヤーとの緊密な協力によって技術的ハードルを乗り越え、単なる透明なガラスにとどまらず、インテリアに合わせて複数の色合いから選択できるようになっている。

オーナーを体現する唯一無二のハイパーカーへ

トゥールビヨンのカラーリングは、強いコントラストで主張するものではない。エレガントな造形を引き立てるため、深みと個性を持つニュアンスカラーを中心にパレットが構築されている。もし既存のカラーに満足できなければ、デザインスタジオで対話を重ね、自分だけの専用色や専用素材をゼロから生み出すことも可能だ。

ブガッティのデザインディレクターであるフランク・ハイル氏は、すべての車両はオーナーを表現するものであるべきだと語る。トゥールビヨンは、ブガッティにおける「個性化」の意味をかつてない次元へと引き上げた。自分のためだけに作られた唯一無二の車をデザインスタジオで手にする体験こそが、ブガッティの理念の究極の表現なのである。

【ル・ボラン編集部より】

最高出力1800ps超のPHEVハイパーカーに、京都の手織りテキスタイルやスイス時計の精緻な意匠を組み込む。この一見矛盾するアプローチこそ、ブガッティが「トゥールビヨン」で示した新時代のラグジュアリーである。スペックのインフレが極まる現代において、真のプレミアムは「速度」や「画面の大きさ」ではなく、オーナー自身の美学を投影できるアナログな「余白」に宿る。デジタル全盛期に対するこの優雅な反逆は、創業者エットーレが掲げた「自動車は芸術である」という哲学の、究極の再解釈と言えよう。

【画像12枚】日本の伝統素材からスイス時計の意匠まで。ブガッティ「トゥールビヨン」が提示する新しいラグジュアリーの全貌を見る

※この記事は、一部でAI(人工知能)を資料の翻訳・整理、および作文の補助として活用し、当編集部が独自の視点と経験に基づき加筆・修正したものです。最終的な編集責任は当編集部にあります。

 

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