
















WEC取材へ!ドイツからの国境越えと気になる高速料金
ボンジョ~ルノ! 1年ぶりとなるイタリアのイモラへWEC(世界耐久選手権)の取材のために愛車を走らせました。私の住むドイツのミュンヘンからイタリアへ行くには、いくつかのルートがあり、時間に余裕がある時にはドイツ・オーストリア・スイス・イタリアのアルプスの峠越えルートを選んで楽しくドライブしながら向かうのですが、今回はプレスパスの受け取り時間に間に合わせるべく、一番つまらないルートの高速道路を利用してストレートにイモラへ向かいました。
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ドイツ国内はアウトバーン(高速道路)の通行料金は無料ですが、途中の通過国のオーストリアでは「ヴィニエッテ」という通行券を購入する必要があります。 1日、10日、2ヶ月、1年という4種類があり、購入方法はガソリンスタンドやサービスエリアでフロントガラスに貼るステッカータイプを購入するか、機械にナンバープレートを登録するデジタルタイプの2種類あります。
私はオーストリアの国境へ入る手前のサービスエリアでステッカータイプの10日間有効のものを12.80ユーロ(約2400円)で購入しました。 しかし、ドイツからオーストリアを抜けてイタリアに入る前にはブレンナー峠を通るのですが、そこでも通行料12.50ユーロ(約2340円)を別途徴収されるのでなかなか痛い出費です。
サービスエリアのオアシス。バール文化とエスプレッソ
この日の朝にドイツを出る際にはとても寒くて冬の装いでしたが、イタリアに入るとカーッと晴れて青空が広がり、暑い! サービスエリアで休憩の際には夏服へ着替えました。早速、サービスエリアではダブルエスプレッソを1杯いただきました。高速道路価格で多少は上乗せされているとはいえ、1.60ユーロ(約300円)とは本当にお安い。今の円安のレートで考えると高いですが、感覚としては160円程です。最近のドイツでは都市部でエスプレッソが3ユーロを超えるお店も出てきましたので、毎日コーヒーが外出先で気軽に飲めるバール文化のイタリアは、コーヒー好きには嬉しい限りです。 日頃のさまざまな価格を円換算するのは非常にナンセンスなのですが、円で収入を得ている者としては必要不可欠な悲しい現実なのです。
ところで、ドイツでは高速料金が無料ですが、イタリアやフランスなどは日本のようにインターチェンジがあり、現金・カードで支払いをするか、ETCと同様の「テレパス」を搭載したクルマは専用レーンを通過して登録のカードから引き落とされます。私はテレパスを装着していますが、日本のように料金提示はありませんので、引き落とし明細を見てその高さに驚きます。 今年からイタリアの高速料金が値上げとなったと聞き、後に送られてくる明細を見るのが恐ろしいところです。
まさかの大渋滞!そして恐怖の「当て逃げ」被害
午前8時に自宅を出て、いつもながら途中のモデナ手前からボローニャを越えたあたりまで少し渋滞があったものの、プレスパス受け取りの5時半までには余裕で到着できそうで順調な流れでしたが……。次の出口で降りるのね、と思った出口手前3kmのところで渋滞が⁉ 最初は超ノロノロでも動いていたのですが、途中から全く動かずそのままなんと3時間ほど足止めに。イタリア語が全く理解できませんのでラジオの情報も分からず、グーグルマップには事故とだけ表示されます。後に迂回できたのですが、そこからもありとあらゆる道路が渋滞で、宿に到着したのは、自宅を出て14時間後のことでした。
偶然にも渋滞の前の休憩でトイレを済ませていたのですが、「もしもトイレに行きたくなった場合にはどうしよう」と何度も考えてしまいました。暑い日で直射日光が当たり、喉も渇くのですが、極力ガマンを。 日本の100円ショップやホームセンターで売っている携帯トイレを用意しておくべきだと実感しました。
運が悪いことに、渋滞のさなかの迂回先の高速道路の出口手前で、私の前にいたクルマが突如バックしてくるのが見えて慌ててクラクションを鳴らしまくりましたが、至近距離ではどうにもならず大きな音を立てて衝突されて、ワケが分からず。すぐにそのドライバーの横に着けてジェスチャーで抗議しましたが、逆切れされた上に逃げられて唖然としました。
ドライブレコーダーの映像に加え、すぐにそのクルマのナンバーとドライバーの写真を撮って証拠を残したので、とりあえず安心。一体誰が高速道路の料金所手前で突然バックしてくるのを想像できるでしょうか。後日、幸いにも現地のイタリア警察のみなさんのご尽力で「逃走犯」を特定していただけました。
郷に入っては郷に従え? イタリアの運転カルチャー
イタリアにご在住の方やイタリア通の方にしてみれば、私の年に1~2度行くイタリアなど、有名観光地などに行かず、サーキットと宿の往復とドイツからの長距離ドライブで終わってしまい、ただの通行人レベルでお恥ずかしい限りです(笑)。ステキなブティックや有名レストラン、景勝地などとは全くの無縁。のどかな田舎道のガソリンスタンドで、どこから来たの? と聞かれるような旅です。
さて、私の住むドイツではクルマを運転する際には、国民性やオービスの存在に敏感なこともあり、どちらかというとドイツ人は法定速度ほぼぴったりで走りますが、イタリアではそんなことはお構いなしと言わんばかりに、みなさんビュンビュンと走られます。法定速度ぴったりで走るドイツナンバーのクルマは案の定至近距離に詰められてしまうシチュエーションをよく見ますし、私は今回も経験しました。
最初の頃こそ、それに焦ってしまっていましたが、最近は「ノロいドイツナンバーでスミマセンね。どうぞお先に」的スタンスで、お好きなタイミングで抜いてもらっています。しかし、サーキットでイタリアメディア関係者に、「イタリアにはオービスがとても増えたので注意してね」と教えてもらったのでちょっとホッとしました。以前には見かけないタイプのオービスが国道に増えたな、と思っていたところでした。
読者との出会いを胸に、ドライブ旅は続く
日本からヨーロッパに観光やお仕事でいらした際に、レンタカーでの旅を楽しまれる方も数多くいらっしゃることでしょう。中には語学がご堪能でノーストレスな方もいらっしゃるかと思いますが、私はイタリア語をあいさつ程度しか理解できませんので、運転をしながら文字で記載された標識を理解できずに「あれはなんだったのだろう」と不安になったりもします。ナビでは通行可能でも、とんでもない道に誘導されることも多々ありますし、毎回がアドベンチャーです。
昨年はイモラのサーキットで、日本からいらしたという『ル・ボラン』の熱心な読者の方からお声掛けいただいて、本当にビックリするやら嬉しいステキな出会いもありました。今年もお会いできるかな? と楽しみにしていたのですが、お会いできずに残念でした。いつかどこかの外国でお目に掛かれる日がありますように。 そんなこんなで、イタリアのドライブ旅はまだまだ続きます。
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