序盤からヒートアップ! BRZ、GR Supra、GR86の熾烈な三つ巴
秋晴れの好天に恵まれた大分県・オートポリスにて、10月18日に2026 AUTOBACS SUPER GT第7戦『AUTOPOLIS GT 3Hours RACE』の決勝が開催された。GT300クラスは2回のセーフティカー(SC)が導入される荒れ模様となったが、予選7番手からスタートした#96 K-tunes RC F GT3(新田守男/高木真一)が、老獪なピット戦略と確かなタイヤマネジメントで逆転勝利。新田・高木コンビにとって2019年以来となる歓喜のトップチェッカーを受けた。
【画像78枚】SC2回のサバイバル戦を制した“タイヤ無交換”戦略! K-tunes RC F GT3が逆転Vで最多勝記録更新
13時16分、気温25度/路面温度33度という絶好のコンディションのもと3時間耐久レースの火蓋が切られた。序盤から観客を沸かせたのは、国産マシンたちによる緊迫したトップ争いだ。ポールポジションから好スタートを切った#61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)に対し、#52 Green Brave GR Supra GT(吉田広樹/野中誠太)と#2 HYPER WATER INGING GR86 GT(堤優威/卜部和久)が猛追。特に2号車GR86の勢いは凄まじく、13周目に52号車をかわすと、17周目の第2ヘアピンでついに61号車BRZをインから仕留めトップに浮上する。
SC2回のサバイバル。勝負を分けた「ピット戦略」
しかし、3時間の長丁場には魔物が潜んでいた。22周目、後方から追い上げを見せていた#31 apr LC500h GT(小高一斗/小山美姫/チャーリー・ブルツ)が右フロントタイヤの脱落によりコースアウトし、1回目のSCが導入される。
リスタート後、義務付けられた2回のピットストップに向けて各車の戦略が交錯する。47周目には、トップを争っていた52号車GR Supraが、2号車GR86との激しいサイド・バイ・サイドの末に縁石で姿勢を乱してクラッシュ。これでこの日2度目のSCランとなり、レースは生き残りをかけたサバイバルの様相を呈していく。
老獪な戦略と熟練の技! 96号車RC Fが7年ぶりの美酒に酔う
目まぐるしく順位と戦略が入れ替わるなか、この大波乱を味方につけたのが#96 K-tunes RC F GT3だった。スタートドライバーの新田は、巧みなペース配分で燃費を稼ぎながら40周目まで第1スティントを引っ張る。ここで高木へドライバー交代し、タイヤ交換も実施して一度トップへ浮上。さらに64周目という絶妙なタイミングで2度目のピットへ飛び込み、今度は「タイヤ無交換」という勝負手を打つ。
コースへ復帰後、実質2番手につけた高木は驚異のペースで前を走る#360 RUNUP SOL GT-R(荒川麟/金丸ユウ/田中篤)を猛追。わずか3周でこれをパスし、鮮やかにトップの座を奪い返した。
そのまま後続を寄せ付けず走り切った96号車RC Fは、2019年以来となる悲願の勝利を獲得。新田は自身が持つクラス最多勝記録を「23」に更新し、高木も通算22勝目をマーク。大ベテラン2人の技とチームの戦略が完璧に噛み合った瞬間だった。
なお、2番手・4番手でフィニッシュした車両にペナルティが下ったため、正式結果は2位に360号車GT-R、3位に#65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟/黒澤治樹)が繰り上がる形となった。
タイトル争いは最終戦もてぎへ!
この結果、チャンピオンシップの行方もますます混沌としてきた。今回14位でフィニッシュし貴重な2ポイントをもぎ取った#56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/木村偉織)が辛くもランキング首位をキープ。しかし、今大会3位に入った65号車AMGコンビが18ポイント差まで肉薄している。泣いても笑っても次が最後。熱きタイトル争いの決着は、最終戦のモビリティリゾートもてぎへと持ち越される。
【画像78枚】SC2回のサバイバル戦を制した“タイヤ無交換”戦略! K-tunes RC F GT3が逆転Vで最多勝記録更新
■スーパーGT公式HP:https://supergt.net/















































































