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2026年10月3日(土)・4日(日)に行われた「第37回メディア対抗ロードスター耐久レース」に初参戦するべく、「砂子塾」にて猛特訓を重ねた“オンナ編集長きょーや”。この広場トレーニングなくして、今回のメデ耐参加は実現しませんでした。さて、広場トレーニングでどんな練習を重ねたのか、第2回、3回、4回をダイジェストでお届けします!
【画像84枚】GR86&GRヤリスで挑んだ「砂子塾」広場トレーニング! 雨の富士本コースデビューまでの猛特訓の全貌を見る
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2回目の相棒「トヨタGR86」がいざなう本格スポーツ走行と広場トレーニング
2回目となる砂子塾で参加した車両は「トヨタGR86」。実は以前からGR86の走りの良さを耳にしており、とても気になっていたモデルの1台です。いまやNA、FR、MTで操れる新車で購入可能なモデルとしては希少な存在。初回の砂子塾に参加したときも、レンタル車両で参加する方がいたり、BMW M4を所有しているにもかかわらずあえて注文したというオーナーさんがいたりと、モータースポーツのベース車両としてGR86はピッタリ。そんなGR86にはどんな魅力があるのでしょうか。
広場トレーニングは、富士スピードウェイのP2やP7といった駐車場にパイロンを置き、午前の部は1速および2速固定の低速域での車両コントロール練習を主眼としています。コースは「定常円・8の字エリア」と「オーバルトラック」の2種類で構成されていました。今回も走行の合間に、砂子塾長による座学も組み込まれています。
砂子塾長直伝・コーナリングの極意! アンダーステア解消と「追い越しステア」の罠
コーナーでクルマが思ったように曲がらない「アンダーステア」に陥った際、ただ闇雲にステアリングを切り足していませんか? 塾長は、その原因が単純な「オーバースピード」なのか、それとも「ステアリングの操作不良」なのかを冷静に解析することが不可欠だと語ります。曲がらないからといってステアリングをさらに切る(よくあるw)のではなく、ブレーキで適切な速度まで落ちるのを「待つ」こと、そして一定の速度でステアリングを操作することが重要なのです。
さらに講義で特に強調されたのが「追い越しステア」という概念です。これは、クルマのサスペンションが沈み込む「ロール」の動きよりも早く、ドライバーがステアリングを切りすぎてしまう状態を指します。クルマは適切なロール角が生じた時こそ最大の旋回力を発揮します。フロント荷重をブレーキペダルで緻密にコントロールしつつ、クルマのロールの深さに合わせてステアリングを切る(クルマの自然な動きを追い越さない)ことが、スムーズな旋回への鍵となります。
講義内では、ステアリングの操作速度とタイヤのグリップの関係について「テーブルクロス引き」に例えて解説されていました。テーブルクロスを素早く引くと摩擦が消えてしまうのと同様に、ステアリングをスパッと急激に切ると、タイヤが本来持っているグリップ力を一瞬で失ってしまいます。そのため、タイヤのグリップを抜けさせないためには、ステアリングを切る「スピード」と「量」を適切にコントロールすることが不可欠です。ステアリング操作に加え、ペダルワークで荷重と速度を的確に調整することで、タイヤの最大の摩擦力(グリップ)を引き出し、最適なスリップ率を維持しながらコーナリングすることが重要なのです。
しかし、その適切なスリップ率というのがなかなかわからないんですよねー(笑)。こればかりは何度もトレーニングして経験値を積む必要があります。座学の内容も初回は理解できないことが多かったのですが、2回目でなんとなく理解できるようになってきました。そうやって、砂子塾にはリピーターの方も何度も通われているのです。とにかく練習あるのみなのです。
反射ではなく「予測と記憶」で走る! 電子制御の恩恵とGR86が教えてくれた運転の楽しさ
速く走るために最も重要なのは、本能や反射神経に頼るのではなく「考えながら走ることも大事」と塾長は語ります。コーナーごとに自分のステアリング量やペダルの踏み加減を記憶し、「なぜさっきはアンダーが出たのか」「次はどこでブレーキをリリースするか」を常に分析・解析する必要があります。具体的な走行プランを立て、予測に基づいて操作を修正していく論理的なアプローチこそが、確実なタイムアップを可能にするのです。
いまやクルマには、横滑り防止装置といった安全に走るための電子制御が装着されています。そのため、きょーやのような初心者には、まずはこの安全装置に助けてもらえばいいのだと、東風谷事務局長は語ります。
「ドライバーが行き過ぎた時にはクルマが守ってくれるんです。電子制御が入ることで、“あ、これはいきすぎなのね”とクルマに教えてもらえるわけです。最終的にはそれを自分で気付けるようになればよいので、最初はクルマに教えてもらうのは全然ありなんですよ」
確かに、同じ走り方をしても安全装置をオフにした場合はスピンしたこともありました。スピンしないのは制御のおかげだったのか! と、電子制御に守られていることを実感。ただし、スキルのある方は、逆にこの制御が少し邪魔だと思うのでしょう。ワタクシはまだ制御が入るところまでもたどり着けていないわけで、まだまだ修行が必要です(笑)。
「なので、京谷さんにとっては、横滑り防止装置はいまは本当にありがたいデバイスです。徐々に“すいません邪魔なんで切っていいですか”ってなりますよ(笑)。ただ、スポーツ走行するからといって最初から全部切ってしまう方が結構多いのですが、何か起きた時に対応できないからこそ、こういうところで練習しているわけですよね。だからいきなり全切りはちょっとお勧めしません。ゆくゆくはそういうこともやってみたくなるでしょうが、まずはこうした練習を積んでからでないと無理ですよね。ある程度、座学で知識を入れるのは当然大事ですが、最終的には体が動くようにならなくてはいけないので、そこに至るには走り込みが必要なのです」
まさにおっしゃる通りだと思いました! 今回GR86の扱いやすさと走りやすさで、なんだかコツをつかんだ気がしました。運転がうまくなった気がしたのは、GR86のポテンシャルの高さのおかげだったんですね。2.4L水平対向NAエンジンを積むGR86は、そもそもドライビングポジションもとりやすく、加速する・止まる・曲がるのバランスが良くて、いっぱいいっぱいだった前回に比べ、運転の楽しさをやっと感じることができました。
一般ユーザーからモータースポーツに参加できるベース車として選ばれるのも納得です。ロードスターを購入したいけど、2人乗りがネックだと思っていたワタシとしては、いざというときに4人乗りできるというのもちょっとプラスポイント。GR86を知ってしまったのは良かったのか悪かったのか(笑)。
とにかく、サーキットを安全に楽しく走るためには、まずは地道に練習を! いきなりサーキットを走るよりも、しっかり準備して走るほうが恐怖感もなくなるはずです。そして、いまやレーシングシミュレーターがあるので、コースの走り方もクルマを壊さずに練習できます。広場トレーニングとレーシングシミュレーターで、本コース走行許可がおりるまで、ひたすら練習していきます!
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3回目・4回目は「トヨタGRヤリス」で特訓! ブレーキングの基礎を磨き、いざ雨の富士本コースへ
速度域の高いサーキットを走っても、結局大切になるのは基本操作です。砂子塾では、ブレーキをどう踏むか、そしてどう離すか、クルマが動き始めたときにそれをどう感じて操作するかといったレッスンを、座学を受けながら勉強していきます。
さて、ここからは、第3回、第4回の2日間連続で体験した広場トレーニングをリポートします。初日はP7駐車場にて、オーバーステアトレーニングに加え、「基礎の基礎」を集中して行いました。それはブレーキングの「踏む」と「離す」です。
当たり前にやっている操作ですが、クルマをきちんと動かすためには非常に重要な部分です。速く走る練習の前に、まず操作そのものを整理したい方にもおすすめのレッスンです。
この2日間の相棒は、トヨタGRヤリス。これまでNAで参加してきたので、直列3気筒とはいえ1.6Lターボエンジンはめちゃくちゃ速いんです! さすがWRCで活躍するモデル! しかも路面状況に最適なトルクを瞬時に配分する4WD機能であるGR-FOURを搭載しており、安全で安心して踏むことができるんです。
と、実はここで私にはひとつのミッションがありました。翌朝7:40~8:10に初めてのサーキット本コースでのスポーツ走行に参加するために、砂子塾長に「サーキット走行OK」をもらわなければならないのです。すでにTVC(東京バーチャルサーキット)でのレーシングシミュレーターでは走行OKをいただいていたものの(バックナンバー参照)、実車での走行はまた別です。とはいえ、なんとかそれもクリアし、明日は記念すべき本コースデビュー走行に挑むことになりました。
残念ながら明日の天気予報は雨。そこで砂子塾長はじめ塾生のみなさんが語りはじめます。
塾生A「明日のきょーやさんのスポーツ走行、雨だから空気圧はどのくらいですかね?」
塾長「そうね、高めにしておいた方が安全だよね。3キロくらいにしておけば」
京谷「えっ? どこでどうやって空気入れればいいんでしょうか?(汗)」
塾長「そもそも、サーキットを走る前にはきちんと走るために必要なチェックがあるわけで、本来はボルトのトルクチェックなどいろいろちゃんとしなくちゃいけないんだからね」
ナカジマ「ボク、持ってますよ。コンプレッサーとエアゲージ。じゃあいまから準備しましょう!」
と、塾長をはじめ塾生のみなさんが、クルマに集まってくださいました。それでなくても、初めてのサーキット走行で不安なところ、みなさんがタイヤ空気圧調整に付き合ってくれて(泣)。当日の朝にエアチェックするためのエアゲージの使い方まで伝授してくださり、やっぱりこういう仲間がいることって本当に大事ですよね。めちゃめちゃ嬉しかったし、ありがたさをつくづく感じました。本当にありがとうございました。
翌朝のT-4ツーリングクラス(現在はL-4クラスに変更)は、ラップタイムが2分20秒よりも遅いペースで走行する4輪車向けの、サーキット初心者などの走行枠です。平日の早朝で雨ということもあり、参加車両は3台程度(笑)。でも、自分のペースで走れたことと、雨のサーキット走行という恐怖のシチュエーションを4WDで安心して体験できたのはとてもいい経験となりました。GRヤリスありがとう!
その後、P2駐車場に向かい広場トレーニングに参加します。昨日のP7よりも速度域を上げた環境となるため、2日間続けて参加することで段階を踏んだトレーニングとなり、すでにサーキットを走っている方も、これから走ってみたい方も、この2日間を通したレッスンはクルマの動きと自分の操作を確認できる貴重なレッスンとなったことでしょう。
今回のトヨタGRヤリスには、なんと縦引きサイドブレーキが装着されていました。これを使って巧みなスピンターンを練習……なんてもちろんするはずもなく(できるはずもなく笑)、ひたすらコース攻略に関しては「とにかくコーナーの入り口で切り終えること。そしてフロント荷重を残すこと。出口はステアリングを戻しながらしっかり踏むこと」を繰り返し練習しました。これまで目の前ばかりを見ていた目線はコーナーの先を見られるようになり、ほめられることも多くなりました。やった!
「広場でできないことは本コースでもできない」――全4回の砂子塾で克服したスピードとGへの恐怖
さて、猛特訓してきたこの2か月。砂子塾長には、別人になったとお褒め? の言葉をいただきました(笑)。レーシングシミュレーターで走行練習はしているとはいえ、実走行になると“あ、ちょっと怖いな”と、ビビリミッターが作動します。
その理由は、スピード感やGフォースに対する恐怖です。そのスピード感やGフォースに対する耐性を養っていくのが砂子塾での広場トレーニングであり、非常に大きな役割を担っているのです。
そして、この広場トレーニングでできないことが、本コースでできるわけがありません。みなさんも十分に練習を重ねて自信をつけて、楽しくサーキットを走りませんか?
きょーやと同世代の方もたくさんいると思います。自分なんかはどうせ走れない! なんて思っている方がいらっしゃれば、58歳初心者のきょーやでもできたのですから、安心して参加してみてください! 安全に楽しく! ですよね。サーキットだと速く走らなくてはいけないのかな、みたいに思っている方も多いかと思いますが、マナーさえきちんと守れれば遅くたって楽しめるということも学びました。
もちろん、もっと速く走れるように今後練習を続けたいと思っています。私も走れるようになってくると、どんどん楽しくなってきました。こうしてきちんと学んでからサーキットデビューすれば絶対楽しいと思うので、ぜひみなさんにもトライしていただきたいです。きっと楽しくて新しいカーライフが待っていますよ。砂子塾とTVCをオススメします!
さていよいよ、次はロードスター耐久レース。その結果はどうなったのでしょうか? ご期待ください!
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