ニューモデル

新たなモデルレンジとなる「マクラーレンGT」がバーレーンでデビュー

グランドツアラーの概念をマクラーレンが新たに定義

5月15日、マクラーレンオートモーティブは新型車「マクラーレンGT」を発表。翌16日にバーレーンで開催されたスペシャルイベントで中東デビューを飾った。

マクラーレンのロードカーシリーズはこれまで、「スポーツシリーズ」、「スーパーシリーズ」、「アルティメットシリーズ」に分けられていたが、この新型車は新たなシリーズに位置付けられる。マクラーレンによれば、独自の方法で長距離旅行に適した快適性と速さを兼ね備えるグランドツアラーの概念を再定義したモデルになるという。

ボディサイズは全長4683×全幅2095(ドアミラー含む)×全高1213mmで、ホイールベースは2675mm。1530kgの車両重量は、最も近い競合他車より130kg以上軽量だ。ちなみに乾燥重量は1466kgだ。

いまではマクラーレンの代名詞ともなっているカーボンファイバー製モノコックタブは「モノセルⅡ-T」を採用。添えられた「T」はツーリングの頭文字で、これまで用いられてきたモノセルⅡをGT用にアレンジしたものになる。

エンジンは「M840TE」型の4L V型8気筒ツインターボで、最高出力は620ps/7500rpm、最大トルクは630Nm/5500-6500rpmを発生。高水準のアウトプットはデュアルクラッチの7速SSGを介して後輪に放たれ、停止からわずか3.2秒で100km/hに到達。326km/hの最高速度をマークする。ちなみに0-200km/h加速タイムは9.0秒だ。その一方、欧州複合モード燃費は9.3km/Lを実現。72Lの燃料タンクを満タンから空にするのに、最大で666kmの航続が可能となっている。

シャシーや足まわりのコンポーネントもこのモデルのために専用に設計。サスペンションは軽量のアルミ製ダブルウイッシュボーンで、プロアクティブ・ダンピング・コントロールを実現した油圧ダンパーを組み合わせ、他のどのマククラーレン車よりも優れた反応やバランス、正確さを発揮する。走行モードは「コンフォート」、「スポーツ」、「トラック」の3モードが設定され、走行シーンに合わせてエンジンやトランスミッションだけでなくステアリングやサスペンションの制御も最適化。42.5対57.5の前後重量配分と合わせて、マクラーレンの新世代モデルにふさわしい質の高い走りの持ち主に仕立てられている。

ブレーキはフロント用が367mm径ディスク、リヤ用が354mm径ディスクで、前後とも4ピストンキャリパーを組み合わせ、車速200km/hから停止まで127m、100km/hからの停止では32mしか必要としない高水準の制動性能を実現している。なお、オプションで鍛造アルミキャリパー付きカーボンセラミックディスクが用意されている。ピレリのPゼロが標準装着されるタイヤのサイズはフロントが225/35R20、リヤが295/30R21だ。

グランドツアラーを名乗るにふさわしく、高い積載性もこのモデルの特徴だ。フロントフード下には150Lのスペースを確保したほか、テールゲート下にはゴルフバックまたは185cmのスキー板&ブーツが積み込める。容量は合わせて570Lおよぶが、とくにエンジンの上部に位置するキャビン後部の荷室は、エンジンの搭載位置やエキゾーストシステムの配置を工夫したことによって、これだけのスペースが作り出せたという。

外観はマクラーレン車の一員であることを感じさせるデザインエッセンスや空力原理に則りながらも、このGT独特のエレガントなフォルムを実現。4683mmの全長は、これまでのスポーツシリーズおよびスーパーシリーズのどのモデルよりも長い。

インテリアもエレガントに仕立てられている。ナッパレザー張りが標準となるシートは、ソフトグレインレザーやアルカンターラにアップグレード可能で、さらに2019年末ごろには「カシミア」が選択肢に加わるとのこと。カシミアを量産車両で用いるのは世界初だという。

ルーフはカーボンファイバー製が標準となるが、オプションで左右乗員の頭上がガラス製のパネルを設定。このガラスは光の透過率をボタン操作で変更できるため、クーペボディでありながらより多くの光をキャビンに取り込むことができる。

インフォテイメントシステムは、このGTのために新開発された。業界標準のHEREナビゲーションマッピングとリアルタイムの交通情報に加え、インターフェイスはスマートフォンと同じように扱える。インパネ中央に配置された7インチタッチスクリーンでナビやBluetooth接続、メディアストリーミング、音声による操作といった機能が盛り込まれている。

新型「マクラーレンGT」の英国市場での価格は16万3000ポンド(約2286万円)からで、2019年末よりデリバリーをスタートさせる見通しだ。

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