こちらはトヨタのオリジナル?
トヨタのコンパクトハッチ、「ヤリス(ヴィッツ)」の新型プロトタイプがニュルブルクリンクに現れた。トヨタは4月のニューヨーク・ショー2019で北米向けヤリスを公開したが、欧州と日本仕様は異なるデザインになると予想されており、今回捉えたテスト車が初のスパイショットとなる。
北米向けヤリスは実質「マツダ・デミオ(マツダ2)」のOEM車両で、エンジンもマツダ製1.5L直列4気筒ガソリンを搭載している。しかし日本仕様はOEMとはならず、トヨタが独自で開発している可能性が高い。テスト車は入念なカモフラージュが施されているが北米仕様とは異なるグリル、エアインテークやバンパーが確認できるほか、アウトラインが隠されているヘッドライトも専用デザインの模様。ボディサイドもミラーの位置が修正され、サイドスカートが装備。前後フェンダーは厚みが感じられ、かなりアグレッシブなデザインになることも予想される。
さらに注目はホイールだ。現行「ヴィッツGRMN」ですら4穴なのに5穴ホイールが採用されていることからも、ハブ剛性を高める必要性があるのだろう。リヤエンドはテールライトが完全に隠されておりデザインは不明だが、リヤウインドー真下に厚みのある偽装が確認。これは、左右がつながるLEDストリップライトであることが考えられる。
搭載エンジンは、新開発となる1.3Lと1.5Lの直列3気筒ガソリンをラインアップするほか、1.5L直列3気筒+電気モーターのハイブリッドが設定される模様。事実、今回捉えたプロトタイプはリヤウインドーにハイブリッドを示す黄色いステッカーが貼られているため、そのテスト車である可能性が高い。気になるワールドプレミアは、最短で今年の東京モーターショーあたりだろう。