BMWブランドの美的エッセンスを体現
BMWは9月10日に開幕したフランクフルト・モーターショー2019において、コンセプトモデル「BMWコンセプト4」を世界初公開した。
コンセプト4は、次世代4シリーズクーペのデザインスタディと考えられる。長いノーズやホイールベース、流れるようなルーフライン、そして短いオーバーハングはモダンでエレガント、そしてダイナミックなクーペのフォルムを作り出す。さらにボディがフォービドゥンレッドにペイントされたことで、ボディラインの特徴が鮮やかに強調されている。
BMWグループデザインのエイドリアン・ファン・ホーイドンク上級副社長は「BMWコンセプト4は、BMWブランドの美的エッセンスを体現しています」と紹介している。
直立した大型キドニーグリルが目をひくフロントマスクは、1930年代後半に登場した「328」や、1970年代の「3.0CSi」といった伝説的なクラシックモデルを参考にしているという。ヘッドライトはシャープな造形で、大型キドニーグリルとの組み合わせによりフロントマスクに強いアイデンティティのあるモダンな印象をもたらす。
伸びやかなスタイリングを感じさせるサイドビューでは、スリムなグラスエリアや12インチの大径ホイール、そしてデジタル式のサイドミラーが特徴。
リヤビューは水平基調のデザインで、LEDのリヤライトは単一の光ファイバーで構成。リヤバンパーに組み込まれたディフューザーやデュアルエキゾーストフィニッシャーなどによって、ダイナミックなパフォーマンスの持ち主であることがアピールされ、BMWのスポーツモデルの血統を受け継いでいることが表現されている。
あくまでスタディモデルゆえ、この「コンセプト4」に用いられたデザイン要素が、次期型4シリーズクーペにどれだけ反映されるかは未知数だが、このデザインイメージが投影されることは間違いなさそうだ。