スバル伝統のAWD技術と先進のBEV性能が融合した、次世代アウトドアSUV
スバルが放つBEV第2弾、新型「トレイルシーカー」がいよいよヴェールを脱いだ。ソルテラに続く共同開発車ながら、本作はスバルが主導して専用のワゴンボディを与えられた意欲作だ。前後に167kWのモーターを積むAWDモデルは、0-100km/h加速4.5秒の俊足と、優れた空力による長大な航続距離を両立。残雪の群馬サイクルスポーツセンターで、モータージャーナリスト島下泰久がその真価を紐解く。
【画像24枚】雪を蹴立てて走る勇姿から、14インチ大画面を備える上質な室内空間まで。新型トレイルシーカーの全貌を見る
敢えてのワゴンボディ。「BEV時代のアウトバック」を具現化
すでに2022年にデビューしているソルテラに続く、トヨタとの共同開発BEVの第2弾としてスバル・トレイルシーカーがいよいよデビューを果たした。ホイールベースはソルテラと共通ながら全長を155mm延長し、しかも敢えて流線型とはせず高い積載性能を感じさせるワゴンボディを採用することにより、独自の存在感を放つ意欲作だ。

SUBARU トレイルシーカー ET-HS:74.7kWhの大容量バッテリーを搭載し、一充電で最大734kmの走行が可能。バッテリープレコンディショニング機能の採用により、マイナス10℃の低温環境下でも10%から80%まで約28分で急速充電が可能。空力性能の最適化などにより、長距離ドライブでも安心の電費性能を実現。
全長を伸ばしただけでなく、フロントの六連星やリアのSUBARUのレターを発光式とし、テールランプ左右を繋げるなどデザイン面でもひとクラス上の表現とされた車体は、そのパッケージングも見どころだ。全長は国内販売を終了したアウトバックより25mm短く、それでいて室内長や荷室容量はそれを凌いでいる。開発の際、BEV時代のアウトバックを目指したと聞いて納得。ライフスタイル感、いい感じに強めである。
先代WRX STIを凌ぐ加速と、空力で稼ぎ出した航続距離
ハードウェアは多くの部分をソルテラと共有する。同じ2850mmのホイールベースの内側のフロアに敷き詰められたバッテリーの容量は変わらず74.7kWhで、前1モーターもしくは前後2モーターを用意するのも一緒だが、車体の大型化に伴いトレイルシーカーのAWDモデルはリアモーターを大幅に出力アップ。ソルテラが前167kW、後88kW、システム最大出力252kW(342ps)なのに対して、前後ともに167kW、システム最高出力は280kW(389ps)を獲得している。0-100km/h加速は実に4.5秒と、先代WRX STIの5.0秒より格段に速いのだから相当な俊足だ。

SUBARU トレイルシーカー ET-HS:14インチの大型ディスプレイを採用し、車両情報やスイッチ類を画面内に集約することで、シンプルかつ機能的なコックピットを実現。横基調の造形が室内を広く見せ、ドライバーの視認性と操作性を向上させている。
それでいて航続距離には目をみはるものがある。AWDモデルを見ると、トレイルシーカーが最大690km、ソルテラが687kmと、わずかながらトレイルシーカーの方が長いのだ。これはリアゲート周辺やアンダーカバーなど、車体後半を中心とする空力を徹底的に煮詰めた効果だという。
雪と氷の群サイで魅せた、アンダーステア知らずの旋回性能
試乗の舞台は、まだデビュー前ということで群馬サイクルスポーツセンターのクローズドコースだった。乗り心地などの評価は難しいが、まだまだ雪が残りながらも所々地面が顔を出し、かと思えば日陰は凍っていたりもするという、自慢の走破性を知るにはバッチリのシチュエーション。走らせたのはAWDモデルである。
この記事はLE VOLANT LAB会員限定公開です。
無料で会員登録すると続きを読むことができます。























