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ホンダディーラーのデザインが変わる

白を基調に「居心地のいい空間」を提供。黒基調のマツダとは対照的に!?

ホンダが国内四輪ディーラーの店舗デザインの刷新に取りかかる。ホンダはそれまでのプリモ店、クリオ店、ベルノ店といったチャンネルを2006年に廃し、「Honda Cars○○」(○○は地域名)としてホンダ全車種を全店であつかっている。トヨタも来年から全車種全店販売に踏み切るが、すでにホンダは10年以上前にはディーラー統一を図っていたこと
になる。

外観は白を基調としたデザインとなり、ショールーム周辺はウッド調部材を配置するなどして上質感ある演出となる。店内も居心地のいい空間に仕上がりそうだ。

その2006年以降、デザインを一新して白を基調とした店舗作りを進めてきたが、約13年を経て再び手を加えることになる。「ホンダ・ディーラーコンセプト2.0(HDC2.0)」と名付けられたコンセプトに基づく新たな店舗は、従来通り白を基調としながらも、壁面などの白を濃いグレーで囲むことで全体を際立たせるデザインを採用。赤のホンダロゴはそのままなので、赤と白のコントラストに濃いグレーが加わり、全体的にプレミアム感もあわせ持つデザインとなる。
ディーラーの店舗デザインではマツダが黒を基調としたシックな店作りでプレミアム感を高め、大幅なイメージチェンジに成功している。まだすべての店舗ではないが、従来の国産ディーラーの常識を覆すマツダの店作りはおおむね好評で、魂動デザインを基本とした新世代マツダ車のイメージとも連動し、顧客層を広げている。
ホンダはマツダとは対照的に白基調のデザインを受け継ぎ、さらにショールーム周辺にはウッド調部材を配置するなど親しみやすさを演出。室内も居心地のいい空間とする方向を打ち出している。また、整備を行なうサービスピットのデザインも吟味し、働く従業員の待遇向上にもつなげていく考えだ。
国産車の販売現場もセールスマンが一軒一軒を回る訪問販売方式は減少し、来店型販売が主流となっているだけに、お店作りは重要なファクターとなる。今や国内販売の半分近くが軽自動車となっているホンダだが、新たな店舗がその傾向を一段と進めることになるのか、あるいは登録車の販売増の一助となるのか、今後の動きを見守りたい。

田畑修

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