BMW/ビー・エム・ダブリュー
CONCEPT 4/コンセプト4 ■Concept Car
主力スポーツクーペは大胆に変貌か!?
次期4シリーズ・クーペを示唆したデザインスタディ。極端に大きなキドニーグリルと薄く切れ長なヘッドライトが印象的なこのモデルは、一方で筋肉質で低くグラマラスなクーペスタイルがとてもスポーティなイメージだ。インテリアに関しては公開されず。パワートレインについてもアナウンスはなかったが、新型3シリーズに準じたものになると噂されている。エクステリアに関しては、「80~90%は市販モデルに継承される」そうだ。
VISION M NEXT/ヴィジョンMネクスト ■Concept Car
ついにBMW Mモデルも近い将来の電動化を示す
全長4582×全幅2013×全高1275mmと、現行のi8より数cmずつ短く、幅広いボディを持つこのショーカーは、フロントに電気モーターを、リアに直4ガソリンターボを搭載して、システム最高出力600psにも達するという次世代のMモデルを示唆したスタディだ。
X6 Vantablack/エックス6ベンタブラック ■New Model
新型SUVクーペとともに特殊コーティングも提案?
エッジを強調したデザインの3代目X6はイルミ付きグリルを初採用。4.4L V8ツインターボ(530ps/750Nm)のM50iと、3L直6ディーゼルツインターボ(400ps/760Nm)のM50dも設定。展示車は世界で最も黒い物質Vantabalckのコーティングが施されていた。
i HYDROGEN FUEL CELL/iハイドロジェン・フューエルセル ■Concept Car
燃料電池ユニットで水素の活用に再挑戦
X5をベースにトヨタ自動車との協業から生まれた燃料電池ユニットを搭載したコンセプト。水素の充填は約4分間で完了し、十分に長い航続距離を確保する。BMWはこの燃料電池車で、2022年から限定的に実証試験を行ない、2025年頃には市販に移行する計画だ。
8 SERIES GRAN COUPE/8シリーズ・グランクーペ ■New Model
旗艦4ドアクーペは堂々たるボディで登場
旗艦クーペの8シリーズに4ドアが登場。全長5082×全幅1932×全高1407mmとホイールベース3023mmのM850i xDriveグランクーペは、530psと760Nmを発揮する4.4L V8直噴ツインターボに8速ATを組み合わせて0→100km/h加速で3.9秒を実現する。
MINI/ミニ
MINI COOPER SE/ミニ・クーパーSE ■World Premiere
新型ミニ・クーパーの市販版BEVを初披露
7月に発表されていたミニのバッテリーEVであるクーパーSEが初お披露目。ボディ各部にあしらわれた専用のイエローのアクセントが特徴的なこのEVは、フロントに184psと270Nmを発揮する電気モーターを搭載。0→100km/h加速は7.3秒だ。容量32.6kWhのリチウムイオンバッテリーを床下にT字型に格納することで、航続距離270kmを実現した。ドライブモードは4種類を用意。アクセルペダルのみのワンペダル・ドライブも可能だ。
ALPINA/アルピナ
B3 TOURING/3ツーリング ■World Premiere
次期M3/M4に先駆けて高性能ツーリングを発表
新型アルピナB3ツーリングが登場。BMW3シリーズ・ツーリングをベースにしたこのモデルは、専用設計のコントロールアームを採用するなど特別なセッティングが施される。462psと700Nmを発揮するM社製3L直6ツインターボ(S58)を搭載し、ZF製8速スポーツATにフルタイム4WDが組み合わされたパワートレインは4輪駆動に最適化、最高速度は300km/hを超える。来る東京モーターショーではB3リムジンが発表される予定だ。
INTERVIEW:02 Domagoj Dukec
BMWグループ デザイン責任者
ドマゴイ・ジューケッツ氏
サブブランドも含めてエクスクルーシブな存在に
「私は、もともとBMW iとBMW Mを担当していましたが、今年の4月からBMW全体のデザインを統括するポジションに就任しました。BMWには、BMWブランド自身に加えてサブブランドのiとMがありますが、これまでの形態ではiやMのポジションを守るのが容易ではありませんでしたが、BMWブランドを含めて全体を見渡せるように変わりました。私はiやMの比率を無闇に増やすことなく、今後もエクスクルーシブな存在に留めておくつもりです。そのためにも今回の組織改編は好都合だったといえます。フランクフルトで発表したコンセプト4は、今後の4シリーズを示唆するものです。搭載するパワートレインが何であるかは限定していません。なぜなら、それはお客様が選ぶべきだと思うからです。まずは4シリーズを気に入っていただき、そのうえで地域性などに応じてお客様にとって最適なパワートレインを選んでいただく……。それが今後のBMWの方針といえるでしょう」(大谷達也)