最高速度403km/hを30回以上にわたって記録
12月23日、マクラーレン・オートモーティブは今年10月に発表した新型ハイブリッドハイパーカー「スピードテイル」のプロトタイプ車両「XP2」を、米国フロリダ州にあるケネディ宇宙センターのジョニー・ボマー試験場に持ち込み、高速テストを実施したことを明らかにした。テスト走行では最高速度403km/hを30回以上にわたってマークし、高速テストプログラムが無事に完了した。
スピードテイルは同社アルティメットシリーズの頂点に君臨するモデルとして、世界106台限定で販売される。カーボンモノコックシャシーやフルカーボンボディを採用した全長5137mmのボディは、同社史上もっとも空力性能に優れている。1+2の3人乗りキャビンは、かつての名作「マクラーレンF1」の再来を想起させるものだ。
ガソリンエンジンとモーターを組み合わせるハイブリッドパワートレインは総合で1070ps/1150Nmを発揮。パフォーマンスデータは0-300km/h加速タイムが13秒未満、最高速度は403km/hと発表されている。
スピードテイルは発表後、プロトタイプ車両のXP2を使用して、スペインやドイツなどで高速テストプログラムを重ねてきた。このたび報じられたケネディ宇宙センターでのテスト走行は、このプログラムを締めくくるものだ。今回の高速テストでは、マクラーレン・オートモーティブでチーフテストドライバーを務めるケニー・ブラックがステアリングを握り、最高速度403km/hを30回以上にわたって記録した。
スピードテイルが無事に高速テストプログラムを完了したことを受けて、同社のマイク・フルーウィットCEOは次のようにコメントしている。
「パフォーマンスとテクノロジーの限界を押し上げることに強く関連するこのケネディ宇宙センターという場所で、スピードテイルの高速テストプログラムを完了させることができました。スピードテイルはマクラーレンのパイオニア精神を象徴する真に並外れたモデルであり、スーパカーおよびハイパーカーにおけるパフォーマンスの新しいベンチマークを設定し続けるという私たちの決意を明確に示しています」
高速テストプログラムが完了したスピードテイルは、英国ウォーキングにあるプロダクションセンターですでに限定106台のうちの最初の1台の製造に取り掛かっている。カスタマーに向けた出荷は2020年2月から始まる予定だ。