まだまだ寒い日が続くけれど、暦の上では春を迎えた今日この頃。ファッションも少しづつ春めいた装いにしたくなるというもの。そこで今回オススメするのが、ジャブスのメンズパンツ。トレンドを取り入れたスタイルに軽量性や伸縮性など機能素材を組み合わせている
※この記事はル・ボラン2019年8月号からの転載です。掲載商品は現在販売していないものもあります。
ジャブス アルキヴィオ/マサッチョ& ヴェルディ
啓蟄とはよくいったもので、冬ごもりの虫ではないが、春めくとどこかに出かけたくなる。それまでの重いコートから軽快なブルゾンに着替えて。この時季、ファッションもそんな気分に合わせて選びたいものだ。そこで今回注目したのがフットワークをより軽くしてくれるパンツである。
メンズパンツは、スラックスに代表されるフォーマルタイプと、ジーンズやチノパン、軍パンといったカジュアルタイプに大別できる。ところが最近では、ジャケパンの流行やビジネスシーンのカジュアル化でこの垣根も低くなりつつある。たとえばスウェットパンツのような裾のリブ使いや、ドローコード仕様にしたベルトレスのウェストなどハイブリッドなスラックスも現れ、意外とこれがシックなジャケットにも合うのだ。
ジャブス アルキヴィオ(以下ジャブス)は、そんな新しいスタイルを提案するイタリアのパンツブランドだ。
写真のグレーパンツは、ウェストのサイドゴム仕立てとドローコードを備えたアクティブなスタイルに、ステッチ入りのクリース(折り目)でドレッシーな雰囲気を醸し出す。しかもサマーウールの素材はストレッチ性を備え、シェイプされた美しいフォルムを崩さず、履き心地もいい。ウェスト周りが気になるお年頃にもお薦めだ。
ジャブスは1953年にフィレンツェで創業し、パンツ専業で60年以上の歴史を誇る。高い技術力や経験への信頼は厚く、名だたるブランドのパンツのOEM生産も担っている。そうしたノウハウはこのパンツにも存分に注がれていることはいうまでもない。
たとえばポケットはサイドの縫い目とラインを合わせて目立たなくするとともに、緩やかな曲線は履いた時に立体的な直線となり、使い勝手にも優れるのだ。
そしてネイビーパンツは、オーソドックスなスラックススタイルに、トレンドのプリーツ(タック)を入れる。特筆すべきはナイロン素材を採用し、ストレッチ性を始め、軽量性と速乾性といったアウトドアパンツのような機能性を備えることだ。ドライビング中も足の動きを妨げず、シートとの間の腰回りにかいた汗で不快な気分になることもない。しわにもなりにくいので、クルマから下りればスタイリッシュなファッションも楽しめる。クルマとの相性のいい、いわばドライビングパンツなのだ。
giab’s ARCHIVIO/MASACCIO & VERDI
老舗パンツ専業ブランドがひしめくイタリアにおいて注目を集めているブランド「ジャブス アルキヴィオ」。GIAB’S(ジャブス)社が、長きにわたってフィレンツェの地にてトラウザーズ専業ファクトリーとして培ってきたノウハウを生かし、日本とイタリアの感覚がミックスされた現代的かつ革新的なトラウザーズコレクションとして展開。今回ご紹介する人気の定番モデル、マサッチョ(右)は、ドローコード付き、サイドゴム、クリース仕立てが特徴。ウエスト部分はゴムなのでラクチンなのに、クリースには細かくステッチが入っているので、いつでも折り目がキッチリ。一方のVERD(Iヴェルディ)は、1プリーツ入りの細身パンツで、ナイロン素材で伸縮性と速乾性が魅力。それぞれカラーや素材違いが豊富にラインナップするので、詳細はお問い合わせを。
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