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ついにBMWも燃料電池車に本腰? 市販開始は2022年より

170hpを発するフューエルセルスタックや374hpを発揮する「eDrive」を採用したコンポーネントを公開

3月30日、BMWは2019年のフランクフルト・モーターショーでコンセプトモデルが発表され、現在開発を進めている次世代燃料電池車「BMW iハイドロジェンNEXT」に搭載されるパワートレインを公表した。市販モデルは2022年に発表される予定だ。

このモデルは水素燃料電池技術が用いられており、その技術開発にあたっては2013年からパートナーシップを結んでいるトヨタと共同で進められている。すでに両社の協力により、これまでに燃料電池パワートレインシステムやスケーラブルなモジュール式コンポーネントが生み出されている。

車体はミッドサイズSUVの「X5」がベース。リヤアクスル上部に搭載される第5世代のEVパワートレイン「eDrive」は374hpを発揮する。水素タンクは車体中央部に2個搭載され、最大で6kgの水素を蓄えることができ、充填するのに4分もかからない。

フロントフードの下には最大170hpを発揮するフューエルセルスタック(燃料電池車用の発電装置)と電気コンバーターを搭載。基本的にはそこから導かれた電気エネルギーによってeDriveを駆動する仕組みだ。eDriveにはピークパワーバッテリーが組み合わされており、追い越し加速などでブーストを効かせることができるほか、ブレーキ回生システムから得られるエネルギーを蓄えることが可能となっている。

外観デザインは今のところ、フランクフルト・モーターショーで発表されたコンセプトモデルから新しい情報は発表されていない。コンセプトモデルでは、キドニーグリルのフレームやホイール、ヘッドライトなどにブルーカラーが用いられ、ボンネットやドアパネルには「i Blue」というテーマパターンがあしらわれ、燃料電池車であることがアピールされている。

BMWグループでは、ゼロ・エミッション・パワートレインシステムとして水素燃料電池技術の需要が今後大きくなると見込んでおり、ピュアEVやプラグインハイブリッドと同様に注力していく構えだ。

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