4LのⅤ8ツインターボは460㎰と620Nmを発揮!
ポルシェ・ジャパンは、SUVモデルの「カイエン・シリーズ」に新たなバリエーションとして新型「カイエンGTS」と「カイエンGTSクーペ」を追加。6月12日より予約受注を開始した。消費税込みの車両本体価格は、カイエンGTSが16,820,000円、カイエンGTSクーペは17,520,000円。
新しいGTSモデルのトピックは、エンジンが一新されたこと。先代には3.6L V6ツインターボが搭載されていたが、新型ではふたたびV8エンジンを採用。このユニットは最高出力338kW(460㎰)、最大トルク620Nmを発揮し、あらゆる面でパフォーマンスを大幅に向上させている。スポーツクロノパッケージを装備した新型GTSは、0-100km/hに加速で4.5秒をマーク。最高速度は270km/hに達する。
カイエンGTS
新しいV8エンジンは、シリーズの旗艦である「カイエン・ターボ」のために開発した4Lのツインターボ。先代比では最高出力が14kW(20㎰)、最大トルクは20Nm向上している。先述の0-100km/h加速は先代比で0.6秒の短縮となり、最高速度も8km/h伸びている。
エンジン本体には、アダプティブシリンダーコントロールやセンターインジェクション方式のガソリン・ダイレクト・インジェクション、およびインテリジェント設計のサーマル・マネージメント・システムを搭載。これに8速ATを組み合わせて高効率化も達成。NEDC複合サイクルの燃費は11.4~11.2L/100kmと、高性能SUVとしては優れた数値を達成した。
また、標準装備されるエキゾーストシステムは新たに開発された専用品。カイエンGTSではテールパイプを車体リヤの左右に配し、個性豊かでスポーティなサウンドを奏でる。一方、カイエンGTSクーペでは2本のオーバル形状のテールパイプがボディ中央にレイアウトされる。この形状は、将来的にカイエン・ターボ・クーペにも展開される予定で、それぞれオプションのライトウェイト・スポーツ・パッケージとの組み合わせで提供される。
シャシー回りは、横方向のダイナミクスを高めるべく理想的な状態にセッティング。標準仕様のスチールスプリングサスペンションは、車高を20mm低くするとともにアクティブ制御のポルシェアクティブサスペンションマネージメント(PASM)を搭載。ポルシェトルクベクトリングプラス(PTV Plus)も標準で装備される。標準のホイールは、21インチのRSスパイダーデザインホイールで、ブレーキには鋳鉄製の大径ディスク(フロント390×38mm、リヤ358×28mm)とレッドでカラーリングされたブレーキキャリパーを採用。さらに、より高い制動力が欲しいというニーズにはタングステンカーバイドのコーティングが施されるポルシェサーフィスコーテッドブレーキ(PSCB)に加え、ポルシェセラミックコンポジットブレーキ(PCCB)などのオプションを用意。このほかにも、車高を10mmローダウンする3チャンバーエアサスペンション、リヤアクスルステアリング、アクティブ制御のロール抑制システムであるポルシェダイナミックシャシーコントロールシステム(PDCC)なども選択可能だ。
標準装備のスポーツデザインパッケージは、ブラックでカラーリングされた数々のアクセントによって唯一無二の外観を演出。フロントのエアインテーク、サイドウインドートリム、スポーツエキゾーストシステムのテールパイプ、リヤのモデル名とポルシェロゴは、すべてがブラックで統一された。加えて、ポルシェダイナミックライトシステム(PDLS)を搭載したLEDヘッドライトおよびLEDテールライトバーに対し、ダークカラーのティンテッド加工も施される。
インテリアはルーフライニング、シートのセンターパネル、センターコンソールアームレスト、ドアに採用されアルカンターラや、ダークブラッシュド仕上げのアルミニウムといった高品質な素材を採用してスポーティかつエレガントさを演出する。標準装備の8ウェイスポーツシートは、優れたホールド性を発揮。このシートは新型GTSのために専用設計されたものだ。また、個性化のために用意された数々のオプションの中にはGTSインテリアパッケージが含まれ、装飾ステッチなどのアイテムにカーマインレッドまたはクレヨンのカラーもアクセントとして選択可能。日本仕様については、その他の市場でオプションとなるアダプティブクルーズコントロールやレーンチェンジアシストなどの装備も標準化。プレミアムなSUVとしての快適性や利便性も行き届いている。