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アストンマーティン初の本格SUV、「DBX」の量産仕様がラインオフ!

カスタマーへの「DBX」デリバリーは7月後半から

アストンマーティンはこのほど、同社初のSUV「DBX」の量産第1号車が英国ウェールズに新設されたセント・アサン工場でラインオフしたことを発表した。カスタマーへのデリバリーは計画どおり、7月後半からスタートする。

DBXは、アストンマーティンの新しい時代を告げるものとして開発。スポーツカーレベルのダイナミックなパフォーマンスSUVに期待されるラグジュアリー性に高い汎用性を兼ね備えたDBXは、このセグメントに新しい基準を打ち立てるべく造られた同社の意欲作である。

パワーユニットは「DB11 V8」や「ヴァンテージ」と基本を共有する4L V型8気筒ツインターボで、専用チューニングにより550ps/700Nmを発揮する。トランスミッションはトルコン式の9速ATで、全輪を駆動。全長5039×全幅1998×全高1680mmの大柄なボディの持ち主だが、0-100km/hを4.5秒でこなし、291km/hの最高速をマークする実力が与えられている。豪華に仕立てたられたキャビンは、3060mmのホイールベースを生かして、前後どちらのシートも居住性が高い。

同社で現在、暫定的にCCO(チーフ・オペレーティング・オフィサー)を務めるキース・スタントン氏は次のように述べている。
「アストンマーティンDBXの最初の生産車が完成する場に立ち会うことができ、本当に光栄です。そして、元国防省の拠点だったこのセント・アサンを、世界レベルの自動車製造拠点に生まれ変わらせるために尽力した、当社のチームをとても誇りに思います。惜しむらくは、当社従業員の全員がDBXの生産第一号がラインオフされる瞬間を目の当たりにすることができなかったことです」

ブランドのスピリットが卓越した技術によってハンドビルドされるDBXは真のアストンマーティンであると、同社は改めて強調する。生産の80%は海外で販売されることが見込まれているDBXは、同社にとっても重要なモデルと位置付けられ、英国の製造能力の高さを明確に示すモデルである。

生産第1号車ラインオフの際には、同社の副社長でCCO(チーフ・クリエイティブ・オフィサー)を務める、マレク・ライヒマン氏も立ち会った。
「私たちは初のSUVであるこのDBXに、これまで生産してきた数々のスポーツカーと同様に高い誇りを持っています。私のデザインチームからエンジニアリングチーム、ビークルダイナミクスを担当するチーム、そしてここセント・アサン工場でこの美しいクルマをハンドビルドするエキスパートといったすべての従業員にとって、DBXはアストンマーティンを新しい時代に導いていく1台なのです」

さらに、北ウェールズの経済運輸を担当するケン・スケーツ大臣もコメントを寄せている。
「これはアストンマーティン、そしてウェールズにとってまさに歴史的瞬間です。そしてこれはウェールズ政府の意欲的な取り組みがもたらした大きな勝利でもあります。DBXは世界に名だたるラグジュアリーカーメーカーが送り出す特別なモデルであり、同社の未来を牽引する重要な1台になるでしょう。このような素晴らしいSUVがウェールズで造られ、ラインオフする姿が見られた。これほど誇らしいことはありません。これは世界トップレベルのスキルを持つスタッフが、ここウェールズに揃っている何よりの証です」

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