国内試乗

実はSUVらしからぬ実用燃費も魅力!? 「ボルボXC60 B5」で燃費チャレンジへ

エアコン&ACCオフのエコドライブで燃費はどれだけ伸びる?

2017年にボルボ最新のデザインコンセプトを取り入れて発売されたボルボXC60。今年4月には、同社初となる48Vのマイルドハイブリッドを搭載した「B5」が追加導入され、モデルラインアップの充実を図っている。

このXC60 B5のメディア向け試乗会が5月末~6月上旬に開催されたのだが、その際に好評だったのが燃費の良さだったとのこと。それを受け、今回XC60 B5の燃費の実力はいかほどなのか? を探る燃費チャレンジ試乗会「XC60 B5 Fuel economy competition」が行われた。参加したのはボルボの広報チームと厳選された!? 媒体の全6チーム。ルートは芝公園のボルボ・カー・ジャパン本社を9:30にスタートし、いわき市までの約200kmで、13時までに到着しなければいけないという時間制限もあった。

ここで改めてXC60 B5について説明すると、パワートレインは2L 直4ガソリンターボエンジンをベースに、ISGM(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター・モジュール)により発電した電力をラゲッジスペース床下の48Vリチウムイオンバッテリーに蓄電し、動力に活かすハイブリッドシステムを搭載。また、低負荷走行時にはCDA (気筒休止) システムにより2気筒走行が可能となり、実用域での燃費を向上させているという。

スタート前に燃費計をリセットして出発、すぐに首都高速に乗るのでほぼ高速走行のみといっていい道のりだ。今回はガチのエコドライブをすることに決め、走行モードを「ECO」に、エアコンもオフで走り出す。当日は首都高速こそ割とクルマが多かったものの、常磐自動車道にはいると空いており、おおよそ70~80km/hの速度で巡行。瞬間燃費計とにらめっこしながらアクセル開度を微妙にコントロールしていく。

前述の通りB5には気筒休止システムが搭載されているのだが、いつシステムが作動しているのかはほとんどわからない。聞けば気筒休止する際に一瞬モーターがアシストして、トルクの落ち込みを防ぐ制御を行っているとか。これではさすがに気づかないわけだ。

とはいえ一般的には遅い速度で走行しているわけなので、なかなか目的地までの距離が減っていかない。途中さすがに車内の温度も高くなってきたので窓を開けたりしながら走行を続けた。そうしているうちにようやく目的地となるいわき市のレストランに到着。果たして燃費はいかに……?

かなりの好燃費をマークするも……

我が「LE VOLAN CARSMEET WEB」チームの燃費は18.2km/Lを記録。B5はWLTCモードで11.5km/L、事前にボルボが社内で計測した高速燃費が14.7Km/Lとのことで、それを大幅に超える燃費だ。と、喜ぶのもつかのま、トップのチームは何と19.1km/Lをマークしており惜しくも2位! さすがにこれには及ばないと思い、どうやって走行していたのか尋ねたところ、エアコンオフとともに、全区間ほぼACCをオンにしていたとのこと。ただACCオンだとコースティング機能が作動しないので、下り坂ではオフにしていたようだが……。とはいえエコドライブでも機械の制御にはかなわない時代になったか、はたまたボルボのACC制御が巧みなのか、いずれにしても驚きであった。

その後昼食を済ませ、近隣で撮影をしてからの帰路はエコドライブはせず通常走行!? することに。ここではXC60 B5の走りの本質を感じ取ることができた。

まず発進ではモーターによるスムーズな走り出しが心地よい。そこからの加速もシームレスでグイグイと車体を引っ張ってくれる頼もしさも美点だ。試乗車はエアサスペンションが装備されていたのもあって、乗り心地は上質かつ快適。かといってコーナリングが不得意なわけではなく、適度なロールスピードで気持ちよくコーナーを駆けぬけることができる。そんなXC60 B5の走りをひと言でいえばスッキリ系。あらゆる動きが心地よい感じなのだ。

これは高速でも同様で、常にリラックスした状態で快適に移動ができた。撮影での移動を含め、ワインディングと一般道、そして高速を交通の流れに合わせて走行した帰路の燃費は13.4km/L。これは重量級のSUVとしてもかなりの好燃費だ。今回試乗したは上級モデルのインスクリプションだったが、ベースグレードのモメンタムであればB5の価格は6,340,000円で、D5より20万円安い。それでスッキリ系の乗り味と燃費が得られるなら、XC60の新たな選択肢としてB5は十分オススメできるモデルと言えるだろう。

specification
ボルボXC60 B5インスクリプション
車両本体価格(税込)=¥7,340,000
全長×全幅×全高 =4690 ×1900 ×1660mm
ホイールベース ㎜=2865mm
トレッド(前/後) ㎜=1655 / 1655mm
車両重量 ㎏=1890kg
エンジン種類=直4DOHC16V +ターボ
内径×行程 ㎜=82.0×93.2mm
総排気量 ㏄=1968cc
圧縮比=10.5
最高出力=250ps(184kW)/ 5400-5700rpm
最大トルク =350Nm(35.7kg-m)/1800-4800rpm
燃料タンク容量=71L(プレミアム)
WLTCモード燃費=11.5km/L
トランスミッション形式=8 速AT
サスペンション形式 前・後=ダブルウィッシュボーン/コイル マルチリンク/コイル
ブレーキ 前・後=ディスク・ディスク
タイヤ 前・後=235/55R19(7.5J)
車両サイト
https://www.volvocars.com/jp/cars/new-models/xc60 
問い合わせ先=ボルボ・カー・ジャパン 0120-922-662 https://www.volvocars.com/jp

フォト=柏田芳敬/Y.Kashiwada
相澤隆之

AUTHOR

愛車の売却、なんとなく下取りにしてませんか?

複数社を比較して、最高値で売却しよう!

車を乗り換える際、今乗っている愛車はどうしていますか? 販売店に言われるがまま下取りに出してしまったらもったいないかも。 1 社だけに査定を依頼せず、複数社に査定してもらい最高値での売却を目 指しましょう。

手間は少なく!売値は高く!楽に最高値で愛車を売却しましょう!

一括査定でよくある最も嫌なものが「何社もの買取店からの一斉営業電話」。 MOTA 車買取は、この営業不特定多数の業者からの大量電話をなくした画期的なサービスです。 最大20 社の査定額がネット上でわかるうえに、高値の3 社だけと交渉で きるので、過剰な営業電話はありません!

【無料】 MOTA車買取の査定依頼はこちら >>

注目の記事
注目の記事

RANKING