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上半期の輸入中古車販売、踏ん張りを見せる

6月単月では増加。56ブランドのうち25ブランドが前年比プラスに

今年上半期(1-6月)の輸入車の新車販売台数(外国メーカー車)は新型コロナウイルスの影響で前年同期比23.2%減と大きく減少し、日本メーカー車を含めても21.7%減と2割以上のマイナスとなっている。一方で輸入中古車に関しては日本メーカー車を含む総計で1.2%減とマイナス幅が小さく抑えられている。登録台数も輸入新車の13万7826台に対して輸入中古車は29万110台と倍以上で、予想以上に踏ん張っていることがわかる。中古車登録台数は新規登録台数だけでなく、所有権の移転登録と使用者名の変更も含まれるので業者間取引などもカウントされるが、それを勘案しても取り引きの活発さは新車以上と見てもいいだろう。

外国メーカー車ブランド別の登録台数ランキングは別表の通りで、1位から9位までの順位は2019年上半期と変わっていないが、10位に新顔のジープがランクイン。2019年上半期は10位だったアルファロメオはわずか24台差で11位に押し出されてしまう。ちなみに2019年通年ではジープはアルファロメオに1700台以上の差をつけられていたが40%以上の伸びを見せており、その勢いを保ち続けて見事にベストテン入りを果たしたことになる。そして上半期でもジープは30%増と伸び率はダントツで、台数ではまだ上位ブランドにおよばないものの、中古車マーケットでも存在感を強めてくることは間違いない。
首位はBMWが守ったが、この数字には2018年以前はBMWとしてカウントされていたミニの台数も含まれており、2019年以降はミニが別カウントとなったため減少率は2位メルセデス・ベンツより大きくなっている。まだ台数差は2600台以上あるが、今後メルセデスとの差は詰まってくると思われる。下位ではジープだけでなくプジョーも2ケタ増で伸びており、この勢いでどこまで上位勢に迫ってくるのか楽しみだ。

スポーツブランド勢でいうとポルシェは磐石、フェラーリはやや減少気味と明暗が分かれたが、ランボルギーニとマクラーレンは相変わらず高い伸び率を保っている。台数は少ないものの、このあたりの動きも気になるところだ。

ルボラン2020年10月号より転載
田畑修

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