ステーションワゴン市場が縮小しているアメリカでも投入の申請を開始!
BMWは、「3シリーズ」のハードコアモデルとなる「M3」に初設定される高性能ワゴンの「M3ツーリング」をアメリカ市場へ投入する申請を開始した。アメリカではステーションワゴンの顧客がSUVへシフト、その市場は縮小している。BMWでは、4代目(E46)で3シリーズ・ツーリングの米国導入を中止。その後、6代目(F30)で復活させたもののM3ツーリングが導入される可能性は低いと見られていた中で、今回の申請が明らかになった。
すでにイメージ写真をBMW自らが公開しているⅯ3ツーリングだが、今回キャッチしたプロトタイプは点滅するウインカーやワイドなリヤフェンダーが露出。さらに分厚いディフューザーやサイドスカート、スポーティなゴールドのブレーキキャリパー、カモフラージュされてはいるが、大径のクワッドエキゾーストシステムなども確認できる。
フロント回りについては、先日発表された新型「M3セダン」と同じノーズや巨大なキドニーグリル、フードバルジが確認。二分割されたコーナーエアインテーク、ブレーキ冷却用のコンパクトな垂直スリットもM3セダンと変わらない。
M3セダン(および兄弟車のM4クーペ)のパワーユニットは、最高出力480hpを発揮する3L直列6気筒ツインターボ「S58」。トランスミッションは6速MT、または「Drivelogic」を搭載した8速「Mステップトロニック」を組み合わせる。また、より強力な「コンペティション」では最高出力が510hpに達するが、こちらのトランスミッションはMステップトロニックのみ。なお、駆動方式はFRと4WDの「M xDrive」が設定されているが、こうしたドライブトレインは新たな派生モデルとなるⅯ3ツーリングにもそのまま流用される模様だ。