中国のBMWブリリアンス・オートモーティブ瀋陽工場で生産開始。同工場の高い効率性と柔軟性により内燃機関を積むX3と同じ生産ラインでの製造を実現
BMWはこのほど、新型電動SUV「iX3」の生産を、中国にあるBMWブリリアンス・オートモーティブ(BAA)瀋陽工場でスタートさせたと発表した。
iX3は今年7月に発表された新世代ピュアEV。X3クラスのSUVボディには、200kW(約272ps)/400Nmを発するモーターと総電力量80kWhのバッテリーを搭載。6.8秒の0-100km/h加速を実現する一方で、一回の満充電で最大460km(WLTPサイクル)の走行が可能だ。
このiX3は、発表時に欧州のほか中国も販売されることが明かされている。このたび中国市場向けにiX3を生産したBAAの瀋陽工場では、最先端の製造技術や包括的な品質管理システムを導入している。
iX3の高い品質や安全性を保証するために、バッテリーから完成車の段階に到るまで、厳密なテストを実施。128項目の機械的テストと994項目のソフトウエア機能テストにより、ライフサイクルの全体を通じて高品質の高電圧バッテリーが保証される。さらに140項目の機能テストでは、オフロードを含む走行中の車両状態を厳しくチェック。iX3はあらゆるドライブシーンでも高い要求に応えられるモデルとしてカスタマーに届けられる。
BBAは、内燃機関を積むX3と同じ生産ラインで、ピュアEVのiX3を生産できる高い効率性と柔軟性を確保していることを、今回のiX3生産開始を機に改めてアピールした。