市販時の車名は「iX1」が有力! EVパワートレインは「iX3」と同じ第5世代「eDrive」を採用か?
現在、BMWはSUV(BMW呼称ではSAV)シリーズのエントリーモデルである「X1」の次期型を開発中だが、ピュアEVモデルとなる「iX1」(仮称)のプロトタイプがカメラに捉えられた。電気駆動モデルに特化した「BMW i」ブランドは、2020年7月に初のSUVとなる「iX3」を発表。11月には第2弾の「iNEXT」(又はiX5)を公開したが、iX1はそれに続くピュアEVのSUV第3弾となる。
フロントドアに「Electlic Test Vehicle」(電気テスト車両)のステッカーを貼ったプロトタイプは、現状ではカモフラージュが厳重な状態。それだけにディテールは不明ながら、通常サイズの閉鎖型キドニーグリルやスイープバック形状のヘッドライト、垂直のコーナーエアインテーク、さらにiX3やiNEXTに見られるワイドな下部開口部が確認できる。
ボディサイドに目を向けると、現行X1にあるキャラクターラインが消滅。また、カモフラージュされているがドアハンドルはフラッシュマウントとなっているようだ。そして、リヤ回りはウインドーを包むようなルーフスポイラーが目立つ程度だが、テールパイプの存在しないシンプルなバンパー回りがプロトタイプの内容を示唆。ちなみに、立体的なカモフラージュが施されたテールライトはいまのところ完全なダミーと思われる。
EVのシステムの詳細については不明だが、おそらくiX3に搭載される第5世代「eDrive」(後輪に動力を供給する単一モーターのセットアップ)である模様。iX3では最高出力282ps、最大トルク400Nmを発揮しWLTPモードの航続距離は460km。最高速度は180km/hというパフォーマンスが与えられているが、iX1では最高出力が250ps程度に抑えられ、航続距離は400km以下になるという説が有力だ。
気になるデビュー時期は、ベースとなる新型X1が2021年終盤から2022年初頭。そこから判断すると、ピュアEV版のiX1は2022年の後半あたりがXデーとなりそうだ。