段差をパスできるフロントリフト機構も
8月19日、KEN OKUYAMA CARSは米カリフォルニアで開催された「The Quail, Motorsports Gathering」にてニューモデル「kode57」を発表した。高剛性アルミシャシーにV12エンジンをフロントミッドマウントしたこの新型ハイパフォーマンスカーのネーミングは、世界的にレース活動が大きな盛り上がりを見せ、歴史的な名車たちが誕生した年である“1957年”へのオマージュとのことだ。
フロント左右のエアインテーク、前後タイヤの後方に設置されたフィン、大型のリアディフューザーといった派手なディテールは、走行風を積極的に車両内部に取り込むことで実質的な前面投影面積を減らすために採用されているという。また、アルミ製のスペースフレームシャシーを包むボディパネルにはカーボンファイバーを採用して徹底的な軽量化も追求。全長4650×全幅2080×全高1175mmの堂々たるボディサイズながら、車重は1650kgに抑えられている。
標準で620ps/608Nm、オプションのNOVITEC ECU装着車で702ps/641Nmを発生する6.0リッターのV12エンジンや、組み合わされる6速セミATなどの各コンポーネンツは世界各国から最高峰のものが集められるが、最高品質のカーボンファイバーボディや切削作業を含む組み立て工程はKEN OKUYAMA 山形ファクトリーにて、日本ならではの精密なクオリティコントロールのもと、すべてハンドメイドで行なわれるそうだ。
KEN OKUYAMA CARSによれば、「koda57はスポーツカーのヒストリーと世界観を理解するトップ・オブ・ザ・トップの方に乗っていただきたい限定モデル」と位置付けており、V12エンジンや足まわりの味付けは、好みに合わせて個別オーダーすることも可能。車内のスイッチで地上高を45mm上げることのできる車高調整機構を装備するなど、実用性にも配慮されている。このあたりも“日本ならではのクオリティコントロール”といえるかもしれない。
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http://www.kenokuyamadesign.com