黒いパネルのカモフラージュはフィアット特有のもの
スウェーデン北部の氷上で謎のプロトタイプを発見、現段階で手がかりは特徴あるカモフラージュのみだ。
捉えたプロトタイプは、ボディをリフトアップしているが、トラックとしてはコンパクトであり、大掛かりなパネルを考慮するとハイライディング・セダンの可能性が高い。サイドミラーさえ隠す徹底ぶりだが、黒いメッシュグリルや大径ホイールを装備しているほか、スィープバックしたフロントウィンドウ、傾斜したDピラーなども確認できるが、モデルを特定するには困難段状況である。
ただし、黒いパネルを利用したカモフラージュはフィアット特有であり、最近でも「500L」や「500 EV」で見られていることなどから、メーカーはフィアットの開発車両と思われる。もっと限定して言えば、同ブランド伝統モデルである「ティーポ」のクロスオーバーバリアントの可能性がありそうだ。ティーポの登場は古く、1988年に発売された。その後1994年に「ブラーボ/ブラーバ」にバトンタッチする形で、翌1995年に生産終了となるも、2015年に復活、2020年には改良新型を発売しており、さらなるテコ入れがなされることになる。
ティーポ派生クロスオーバーの場合、パワートレインは1.0L直列3気筒エンジンを搭載、最高出力は100psが予想される。ハイライディング・セダンは、これまでメジャーとはいえないセグメントだが、ベントレーが初のフルエレクトリックモデルに設定すると噂されているほか、クーペながらポルシェもハイライディング911を開発しており、ブームの兆しを見せており注目のボディスタイルといえるかも知れない。