初公開は11月のLAモーターショーか
10月17日、BMWはMINI初のハイブリッドモデルについてのアナウンスを行なった。それによれば、MINIのハイブリッドモデルはプラグイン仕様。すでに開発プロセスの大半を完了しており、かなり近い将来、市販化されるようだ。
公開されたデモカーは外装を偽装フィルムで覆われているものの、その顔つきは明らかに通常のMINIではなくカントリーマン(日本名:クロスオーバー)のそれ。現行世代のMINIではまだカントリーマンは発表されていないのだが、写真のカントリーマンは第2世代MINIのカントリーマンとはグリルやバンパーの形状が異なっていることから、ベースが新型カントリーマンである可能性は非常に高いとみていいだろう。
ガソリンエンジンと電気モーターの駆動力は、トヨタ・プリウスなどのように統合されず、前者は前輪へ、後者は後輪へと別々に供給されるという。ハイブリッドユニットを追加するために、ボディサイズに余裕のあるカントリーマンが好適だったのは間違いないだろうが、4輪駆動ゆえに後輪へ駆動力を伝達する前提で設計されているモデルがベースに選ばれたとも考えられる。
特徴的なのはEV走行時の車速で、標準モードの“AUTO eDRIVE”では最高80km/hまで、“MAX eDRIVE”モードでは最高125km/hまでとされている。その状態でどれくらいの航続距離があるのかは明らかにされていないが、ハイブリッド車のEVモードとしてはかなり高速寄りの設定だ。もちろん、充電を優先する“SAVE BATTERY”モードも用意されている。
バッテリーを後席下に置くなどハイブリッドコンポーネントを車両後方の低い位置に集中させたため、前後重量配分の適正化と低重心化により良好なハンドリングを実現できているとのこと。ハイブリッド化していても、MINIらしい俊敏な走りは健在なようなのでご安心を。