コラム

2016年はどんな年だった? 「アウディ」の1年を振り返る

SUVの「Q」シリーズがすべて刷新!

 

アウディの2016年はどんな一年だったのか、今年のおもだったニュースを並べてみました。どのニュースが印象的だったのかもう一度振り返ってみましょう。

 

アウディの基幹車種ともいえるのが「A4」です。まずはセダンが日本に上陸、そこからワゴンにクーペと、次々に派生モデルが誕生しました。もちろん世界的なブームを受けて4サイズを揃えるまでになった、SUVの「Q」シリーズもこれからのアウディを支える車種だけに見逃せません。

 

そんなアウディの2016年を、「A4シリーズ」と「Qシリーズ」という視点から振り返ってみましょう。

 

新型「A4」発表

 

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新型「A4」シリーズは、本国ドイツでは2015年11月から発売されていましたが、日本では2月8日にフルモデルチェンジし、2月19日に発売されることになりました。当初のラインナップは2.0リッターの直列4気筒、ガソリンターボエンジンを積む4グレード。ファイバーオプティクスを採用したヘッドライトが特徴の新型「A4」は、全長/全幅/ホイールベースがそれぞれ15mmずつ拡大されており、全高は10mm低くなっています。室内も拡大され居住性能の向上が図られています。「アウディプレセンスシティ」「アダプティブクルーズコントロール」といった運転支援システムは全車標準装備され、車両価格はFFの2.0TFSIで518万円からに設定されました。

 

その後10月にはエントリーモデルの「1.4TFSI」が追加。価格はより身近な447万円からとなっています。

 

新型「A4アバント」発表

 

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セダンの「A4」に続いて4月20日に発表されたのはステーションワゴンの「A4アバント」です。ラゲッジルーム容量は最大1510リッターとなります。エンジンのラインナップは「A4」と同様で、燃費は従来モデルに比べ30%も向上させました。価格はFFの2.0 TFSIで547万円から。運転支援システムもセダンと同様に「アウディプレセンスシティ」や「アダプティブクルーズコントロール」が標準装備されます。

 

新型「A5クーペ」「S5クーペ」発表

 

Audi A5 Coupé

 

6月2日、ドイツ本国で新型「A5クーペ」が発表されました。9年ぶりのフルモデルチェンジで、先行してフルモデルチェンジした「A4」と共通のメカニズムにエレガントなボディラインをまとい、アウディ最新のスタイリングとなっています。エンジンはともに燃費を向上させたガソリン2基とディーゼル3基。ガソリンエンジンは現行の「A4」と同じ2.0リッター直列4気筒で、こちらは日本に導入される可能性も高そうです。「S5クーペ」は、同時に発表された「A5」シリーズのトップモデルで、新開発の354ps(260kW)を発揮する3.0リッターV6ターボエンジンを搭載します。

 

さらに9月にはパリモーターショーで4ドアクーペの「A5スポーツバック」「S5スポーツバック」が、11月のロサンゼルスモーターショーではオープンバージョンの「A5カブリオレ」「S5カブリオレ」が発表されています。

 

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Audi A5 Cabriolet

 

SUV攻勢は「Q2」から

 

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全長4.19m、全幅1.79mの「Q2」は、兄貴分の「Q3」より少し小振りなQシリーズ最少のSUVです。こちらは3月にジュネーブモーターショーで発表されました。しかしコンパクトなボディながら、荷室スペースはリアシートを倒せば1050リッターが確保されます。エンジンはガソリン1.0リッターの3気筒ターボ、1.4リッターの4気筒ターボ、2.0リッターの4気筒ターボが設定されます。日本への導入はまだ未定ですが、手頃なサイズなだけに人気が出そうです。

 

「Q3」がマイナーチェンジ

 

Audi Q3

 

9月15日、フェイスリフトを受けた「Q3」がドイツ本国で登場します。スポーツ、デザイン、Sラインという3つのトリムラインが展開され、エンジンは、1.0リッター3気筒ターボ、1.4リッター4気筒ターボ(気筒休止機構付き)、2.0リッター4気筒ターボ、1.6リッターと 2.0リッターのディーゼルという、計5タイプがラインナップされます。

 

新型「Q5」デビュー

 

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新しくなった「Q5」は9月のパリモーターショーで発表。全長4.66m、全幅1.89m、全高1.66m、ホイールベース2.82mという堂々たるボディサイズで、従来型よりほぼすべてが大きくなりました。しかし車重は最大約90kgも軽くなっています。搭載されるエンジンは4タイプのディーゼルとガソリン直噴ターボで、それぞれのトップモデルはディーゼルが3.0リッターV6、 ガソリンが2.0リッターの直4になりますが、日本導入は現在のところ未定です。現行モデルは国内でも人気があるだけに、発売が期待されます。

 

Qシリーズ最大の「Q7」も新型に

 

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3列シートを設定する「Q7」の日本仕様は1月14日に正式発表されました。室内長が拡大され、7シーターパッケージとなる居住性が大幅に向上しました。そして7名フル乗車でも295リッター、3列目シートを畳めば770リッターという広大な荷室を誇ります。エンジンは2.0リッター直4と3.0リッターV6で、ともにグレード名に「quattro」が付くよう、すべて4WD仕様となっています。

 

総括

豊富なボディバリエーションを用意する「A4」シリーズは、年末恒例の 「2016-2017日本カー・オブ・ザ・イヤー」においてインポートカー・オブ・ザ・イヤーを受賞しました。メルセデスやBMWに比べるとより身近であり、それでいて揺るぎないブランド力を持つアウディの2016年は、「A4シリーズ」と「Qシリーズ」の怒涛のモデルチェンジがニュースになりましたが、2017年はどんなニュースでわれわれを楽しませてくれるのでしょうか。期待したいですね。

 

H.Tanaka

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