豊かなボディによくマッチした柔和な表情
トミーテックが手掛ける1/64スケール・ミニカー、トミカリミテッド ヴィンテージNEOの、5-6月の新製品予定が届いたので、その中から気になるアイテムをピックアップしてご紹介しておこう。六代目・日産シルビア(S14型)が、6月に発売となるとのことである。
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実車のS14型シルビアは1993年10月に登場、1999年1月まで販売されたモデルだ。大ヒットとなった先代S13の後を受け、全体的にはキープコンセプトながらも、ボディを3ナンバーサイズへと拡大していたことが特徴である。プラットフォームもS13から継承したもので、前ストラット/後ろマルチリンクのサスペンション、SR20DE/SR20DETのエンジンなどが引き続き採用された。
S14は先代ほどのヒットモデルとはならず、その原因をスポーツイメージの欠如にありとみたことで、後期型ではシャープなフロントマスクへとマイナーチェンジされたのだが、それだけに、柔和な表情の前期型は今となっては希少かつ珍重される存在となっている。トミーテックでは、この穏やかなスタイルの前期型を1/64スケールで再現。1990年代の名車のモデル化として、コレクションに加えるべきミニカーがまたひとつ登場する、と言えるだろう。
製品で再現されるのは、トップグレードであるK’sタイプSと、中間グレードであるQ’sタイプSのふたつ。実車のラインナップは、上からK’s、Q’s、J’sの3種が基本となっており、このうちK’sはターボのSR20DET、他の2グレードはNAのSR20DEを搭載。K’sとQ’sに設定されていたタイプSは、リアスポイラーやオーディオが標準装備となるモデルである。
ミニカーは、K’sタイプSを白で、Q’sタイプSを青緑で製品化。両グレードで異なるホイールもしっかり作り分けるなど、トミーテックらしい、隙のない仕上がりとなっている。価格は各3,300円(税込)、2024年6月発売予定。なお、写真は試作品のため実際の製品とは異なる部分もありうる点、ご注意を。