フォルクスワーゲン

【海外試乗】7年ぶりのフルモデルチェンジ! ベストセラーSUVが全方位的に進化「フォルクスワーゲン・ティグアンTDI 4モーションRライン」

7年ぶりのフルモデルチェンジを果たし3世代目となった新型ティグアン。今回は日本でも人気の高いクリーンディーゼル+4WDのパワートレインを搭載したティグアン2.0 TDI 4モーションRラインをドイツで試乗した。

新型ティグアンは静粛性が大幅に向上

虎のように力強く、イグアナのようにどこでも走れる。そんなタフなイメージが車名に込められたフォルクスワーゲン・ティグアン。同モデルは2007年に初代モデルを国内導入し、以来全世界で760万台以上の販売を達成しているベストセラーモデルだ。 

進化したティグアンは、従来型に用いられたMQBアーキテクチャーの進化版であるMQB evoアーキテクチャーを採用し、上級セグメントの先端技術を多数搭載。さらに、駐車支援システム「Park Assist Plus」なども採用。

7年ぶりにフルモデルチェンジした3代目のスタイリングはフロントフードを従来よりも高い位置に描き、傾斜したテールエンドの形状から、力強さが増した印象を与える。なお、空力性能のcd値は0.33から0.28へ改善された。

また、IDシリーズを積極的に進めている同社だが、今回のティグアンにはBEVではないパワートレインを採用しているのもトピックのひとつ。

新型ティグアンは最新のインフォテイメントシステム「MIB4」を搭載。センターコンソールに配置されたドライビング・エクスペリエンス・コントロールはオーディオの音量や運転モードの選択といった機能への素早いアクセスを実現。

国内で発表されているパワートレインはティグアンとして初となる1.5L直列4気筒ガソリンターボにマイルドハイブリッドシステムのeTSI(FWD)と、2L直列4気筒ディーゼルターボエンジンのTDIにフルタイム4WDシステムの4モーションを組み合わせたふたつをラインナップする。

今回、ドイツで試乗したティグアン2.0 TDI 4モーションRラインは、スポーティな内外装を採用し、255/40R20サイズのタイヤを装着したモデルだ。

2L直列4気筒ディーゼルターボエンジンは、ドライバーが期待するトルクを7速DSGがレスポンスよく引き出し、安定した走りをもたらしてくれるが、驚かされたのは静粛性の大幅な向上。DCCプロと呼ばれる2バルブ独立制御式に刷新されたアダプティブシャシーコントロールは、20インチホイールの仕様のわりに振動が少なく、上質なレザーシートが身体を優しく受けとめてくれる。

レジャーに出掛ける道のりにおいて、優れた操縦性と快適で安心感の高い走りを提供してくれることだろう。

アダプティブシャシーコントロール「DCC」は、2バルブ独立制御式の「DCCプロ」へと進化し、従来の機構では不可能だった複雑な制御を実現。Rラインは20インチタイヤを装着。

【SPECIFICATION(※欧州値)】フォルクスワーゲン ティグアンTDI 4モーションRライン
■全長/全幅/全高 mm 4540/1860/1650
■ホイールベース mm 2675
■トレッド(前/後) mm 1584/1588
■車両重量 kg 1750
■エンジン形式/種類 ー/直4DOHC16Vディーゼル+ターボ
■総排気量 cc 1968
■最高出力 ps(kW)/rpm 193(142)/-
■最大トルク Nm(kg-m)/rpm 400(40.8)/1750-3250
■燃料タンク容量 L 58(軽油)
■トランスミッション形式 7速DCT
■サスペンション形式 前 ストラット/コイル
後 4リンク/コイル
■ブレーキ 前/後 Vディスク/ディスク
■タイヤ(ホイール) 前/後 255/40R20/255/40R20
問い合わせ先=フォルクスワーゲン・グループ・ジャパン TEL0120-993-199

リポート=藤島知子 フォト=フォルクスワーゲン・グループ・ジャパン ルボラン2024年10月号より転載
CARSMEET web編集部

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