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“死覇装”を纏うM4 GT3 EVO。BMWが『BLEACH』×『フォートナイト』で提示する、デジタルとリアルの融合

モチーフは“死覇装”

ドイツ・ミュンヘンにあるBMWのブランド体験施設/巨大ショールーム「BMWヴェルト(BMW Welt)」にて、2025年12月20日、人気ビデオゲーム『フォートナイト(Fortnite)』および『ロケットリーグ(Rocket League)』に登場する車両を実車として再現した、新たな展示が開始された。

【画像23枚】バーチャルとリアルの融合を象徴するM4 GT EVOを目撃せよ!

デジタル世界との親和性を見せてきたBMWの新たな展開

今回、両タイトルの車両ラインナップに加わった最新モデル「BMW M4 GT3 EVO」は、世界的に有名なテレビアニメ『BLEACH(ブリーチ)』をモチーフとしたデザインが施されているのが、大きな特徴となっている。この特別車両は2025年12月20日から2026年1月11日まで、BMWヴェルト来場者がその姿を写真に収められるよう、一般公開されている。

BMWとデジタル世界の融合は今に始まったことではない。同社は2023年、『フォートナイト』内に「Hypnopolis(ヒプノポリス)」という名のクリエイティブな島を構築し、プレイヤーが新型「iX2」を自身の好みに合わせてカスタマイズできるという、世界初のカークリエイター機能を導入した。

それ以前にも、「M240i」や「1シリーズ」、そして初代「M3」といったモデルが『ロケットリーグ』でデビューを飾るなど、バーチャル空間での展開を積極的に進めてきた経緯がある。

今回のBMW M4 GT3 EVOに採用された意匠は、『BLEACH』の主人公・黒崎一護の象徴的な死覇装(しはくしょう)のスタイルをモチーフにしている。このレーシングカーのデザイン発表に合わせ、『フォートナイト』内のショップでは、M4 GT3 EVOのスタイルを反映した「BMW M Motorsportコレクション」のPUMAスニーカーモデルも販売されることとなった。

BMWヴェルトの責任者を務めるサンドラ・ヴィッテマー氏は、この取り組みについて次のように語っている。

「この非常に特別なBMW M4 GT3 EVOによって、私たちはモータースポーツ、デジタルポップカルチャー、そしてデザインの魅力を独自の方法で融合させています。『BLEACH』にインスパイアされたカラーリングは、BMW Mがいかに創造的かつ多様に解釈できるかを示しています。このクルマが『フォートナイト』や『ロケットリーグ』のような仮想世界で印象を残すだけでなく、BMWヴェルトの来場者にとって非常にリアルな体験となるのを目の当たりにするのは、素晴らしいことです」

展示が行われるBMWヴェルトは、例年12月24日から26日まで、および12月31日と1月1日が休館日となっている。

【ル・ボラン編集部より】

鈴鹿1000kmでの激闘も記憶に新しいM4 GT3が、今度は死神の装束を纏った。一見、硬派なレース車両とアニメの融合は唐突に映るかもしれない。だが、アンディ・ウォーホルらが彩った「アートカー」の系譜を紐解けば、BMWが常に時代の最先端カルチャーをそのボディに投影してきたことに気づく。バーチャルとリアル、サーキットとモニター。舞台は変われど、そこに宿る「駆けぬける歓び」の哲学は不変だ。デジタルネイティブ世代へ向けたこの大胆なアプローチこそ、バイエルンのエンジン屋が持ち合わせる柔軟な知性である。

【画像23枚】バーチャルとリアルの融合を象徴するM4 GT EVOを目撃せよ!

※この記事は、一部でAI(人工知能)を資料の翻訳・整理、および作文の補助として活用し、当編集部が独自の視点と経験に基づき加筆・修正したものです。最終的な編集責任は当編集部にあります。
LE VOLANT web編集部

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