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道なき森へ、守り手と共に。ディフェンダーが日本の「流域再生」に車両と2000万円を支援

環境保護と人道支援のヒーローを選出する「ディフェンダー・アワード」
ディフェンダー・アワード:日本受賞団体となった一般社団法人Next Commons Labのプロジェクト「流域リジェネレーション」
ディフェンダー・アワード:オーストラリアの「Skin Check Champions」
ディフェンダー・アワード:フランスの「PolluSub」
ディフェンダー・アワード:イタリアの「Salviamo l’Orso」
ディフェンダー・アワード:南アフリカの「The Litterboom Project」
ディフェンダー・アワード:英国の「Thousand Year Trust」

世界7か国で始動。環境保護と人道支援のヒーローを選出する「ディフェンダー・アワード」

英国発祥のアドベンチャー・ブランド「ディフェンダー(DEFENDER)」は2026年1月22日、地域の自然保護および人道支援活動に尽力する団体を支援するグローバルプロジェクト「ディフェンダー・アワード(DEFENDER AWARDS)」の受賞団体を発表した。このアワードは英国、フランス、ドイツ、イタリア、日本、オーストラリア、南アフリカの7か国で実施され、各国の「Land(環境保護)」「Sea(海洋保全)」「Wild(絶滅危惧種保護)」「Humanity(人道支援)」の4カテゴリからヒーローを選出するものだ。日本からは「Land」カテゴリにて、一般社団法人Next Commons Labが選出された。受賞団体には、その活動を強力にサポートするための「ディフェンダー」1台と活動資金2000万円、さらに専門家によるメンタリングサポートが贈られることとなる。

【画像44枚】泥にまみれて木を運び、森を再生する。Next Commons Labの熱き活動現場と、世界中の「守り手」たちの姿を見る

不可能を可能にする「現代のヒーロー」を支援

ディフェンダー・ブランドは、1948年の「ランドローバー シリーズI」誕生以来、赤十字社や自然保護団体「Tusk」との長きにわたるパートナーシップを通じ、人道支援や環境保全の最前線で活躍してきた歴史を持つ。今回の「ディフェンダー・アワード」は、そのブランドのDNAを体現し、地域社会の課題に立ち向かう現代のヒーローたちを称え、実質的な支援を行うために創設されたプロジェクトである。

ディフェンダー・アワード:オーストラリアの「Skin Check Champions」

選考は極めて厳正に行われ、世界中から集まった56の最終候補団体から、各国の受賞団体が決定された。審査にはディフェンダー担当マネージング・ディレクターのマーク・キャメロン氏や、野生生物保護活動家のモアエンジェルス・ムビザ博士らが共同議長として参加。日本からは『WIRED』日本版編集長の松島倫明氏がグローバルパネリストとして名を連ねている。評価の基準となったのは、プロジェクトの革新性や影響力、そして何より「ディフェンダーという車両が、その活動の成功にどう貢献できるか」という点であった。

日本代表・Next Commons Labが描く「流域リジェネレーション」

日本における受賞団体として選ばれた一般社団法人Next Commons Labのプロジェクトは、「流域リジェネレーション:地球を守る100年戦略と人材育成プロジェクト」だ。彼らは、森、川、里、海をひと続きの共有財産(コモンズ)として捉え、それらを再生・維持する「Local Coop」という仕組みを提唱している。

彼らの活動はすでに三重県尾鷲市での実証実験で成果を上げている。半年間で約700名が参加した森林再生ワークショップを通じ、準絶滅危惧種であるアカハライモリの個体数が著しく回復するなど、生態系の再生と地域コミュニティの活性化を両立させた。今回の受賞プロジェクトでは、この成果をさらに発展させ、国内初となる「流域再生専門の人材育成機関」を設立することを目指している。

ディフェンダー・アワード:日本受賞団体となった一般社団法人Next Commons Labのプロジェクト「流域リジェネレーション」

具体的には、今後2年間で100名以上の流域再生のプロフェッショナルやサポート人材を育成する計画だ。育成されるのは、有機土木エンジニアや環境クレジット測定技師、自然体験ファシリテーターなど、多岐にわたる専門家たちである。尾鷲でのモデルケースを、山形県遊佐、静岡県水窪、奈良県月ヶ瀬、そして奄美大島の龍郷といった複数の流域へと本格展開し、自然再生と地域経済が共鳴し合う基盤を日本各地に構築するという壮大なビジョンが評価された。

活動の「モバイル拠点」として。ディフェンダーが果たす役割

Next Commons Labにとって、贈呈されるディフェンダーは単なる移動手段以上の意味を持つ。彼らはディフェンダーを、フィールドワークの中核を担う「モバイル拠点」として活用する予定だ。流域再生や里山保全の現場は、往々にして未舗装路や悪路の先にある。機材や資材の輸送、そして人材の移動において、ディフェンダーの卓越した悪路走破性能は必要不可欠なものとなる。

ディフェンダー・アワード:日本受賞団体となった一般社団法人Next Commons Labのプロジェクト「流域リジェネレーション」

Next Commons Labは受賞に際し、「ディフェンダー=守り手」という象徴性を通じて、プロジェクトに関わる研修生や参加者が「自分もディフェンダーと肩を並べてコモンズを守っている」という当事者意識や志を育んでいきたいとコメントしている。まさにブランド名が示す通り、地球を守る活動のパートナーとして迎えられることとなる。

日本の審査員を務めた松島倫明氏は、彼らの取り組みについて、システムそのものを変えていく姿勢を高く評価した。ローカルでの起業やプロジェクトを通じて多様な生き方を体現する人材が育つ仕組みは、日本のみならず世界中へ横展開が可能であり、産業構造自体に大きなインパクトを与える可能性があるとしている。

ヒグマ保護から海洋保全まで。世界各地で選ばれた「守り手」たち

日本以外の国々でも、地球規模の課題に挑む素晴らしい団体が選出されている。英国では「Thousand Year Trust」が受賞した。彼らは「Land」カテゴリとして、コーンウォールの熱帯雨林プロジェクトに取り組み、128万本の在来樹木を植樹することで希少種の生息地再構築と二酸化炭素吸収を目指している。ディフェンダーは移動式フィールドベースキャンプとして、広大な植樹エリアへのアクセスを支える。

ディフェンダー・アワード:英国の「Thousand Year Trust」

イタリアの「Salviamo l’Orso」は「Wild」カテゴリでの受賞だ。絶滅の危機にあるマルシカヒグマの保護を行い、人間と野生生物の共存を目指している。オーストラリアでは「Humanity」カテゴリから「Skin Check Champions」が選ばれた。彼らは遠隔地で皮膚がん検診を行う移動クリニックを展開しており、ディフェンダーはその牽引車として地域医療の最前線を走ることになる。

ディフェンダー・アワード:イタリアの「Salviamo l’Orso」

ディフェンダー・アワード:イタリアの「Salviamo l’Orso」

「Sea」カテゴリでは、フランスの「PolluSub」と南アフリカの「The Litterboom Project」が選出された。PolluSubは港湾での目に見えない汚染物質回収に取り組み、The Litterboom Projectは河川にプラスチック防止柵を設置して海洋汚染を防いでいる。いずれのプロジェクトにおいても、ディフェンダーの高い走破性が、人の手が入っていない遠隔地や監視困難なエリアへのアクセスを可能にし、活動の幅を広げる鍵となっている。

ディフェンダー・アワード:フランスの「PolluSub」

社会を守るための「ギア」として。未来へ続く挑戦

ディフェンダー担当マネージング・ディレクターのマーク・キャメロン氏が「世界中で日々不可能を可能にしている環境保全や人道主義のヒーローたち」と評したように、今回選ばれた団体はいずれも、困難な課題に対して真摯に向き合う開拓者たちである。

ディフェンダー・アワード:南アフリカの「The Litterboom Project」

高い耐久性と走破性能を誇るディフェンダーは、ラグジュアリーなSUVであると同時に、こうした過酷な現場でこそ真価を発揮する実用車でもある。今回の「ディフェンダー・アワード」を通じて、車両が単なる移動の道具を超え、地球環境や社会システムを守るための重要な「ギア」として機能することが改めて証明されたと言えるだろう。Next Commons Labをはじめとする各国の受賞団体が、ディフェンダーと共にどのような未来を切り拓いていくのか、その活動の行方に今後も注目していきたい。

【ル・ボラン編集部より】

JLRが推進する「モダンラグジュアリー」戦略の下、洗練されたSUVとして都市部でも存在感を放つディフェンダー。しかし、その真価が悪路走破性と実用性にあることは明らかだ。「130」やV8モデルでファン層を拡大する一方で、泥にまみれ、環境再生の最前線に身を置く姿こそ、このクルマの最も美しい在り方かもしれない。ファッションとして消費されるだけでなく、ギアとしての原点を再定義する、意義深い選出であると評価したい。

【画像44枚】泥にまみれて木を運び、森を再生する。Next Commons Labの熱き活動現場と、世界中の「守り手」たちの姿を見る

※この記事は、一部でAI(人工知能)を資料の翻訳・整理、および作文の補助として活用し、当編集部が独自の視点と経験に基づき加筆・修正したものです。最終的な編集責任は当編集部にあります。
LE VOLANT web編集部

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