スクープ

打倒カイエンEVの大本命。1360psと予想される完全専用設計「メルセデスAMG GT SUV」の全貌に迫る

AMGが「ゼロから作る」本気の電動スーパーSUV

メルセデスAMGが2027年の発表に向けて開発を進めている、最高出力1メガワット(約1360ps)を誇る電動スーパーSUVの全貌が次第に明らかになってきた。現在「メルセデスAMG GT SUV」と呼ばれているこのEVは、スウェーデン北部でのテスト走行が目撃されている。

【画像10枚】迫力あるフロントマスクを纏った最強のAMG! 「GT SUV」の予想CGとスクープショットを見る

特筆すべきは、既存のメルセデス・ベンツのプラットフォームを流用するのではなく、AMG自身が完全にゼロから独自開発している点である。プラットフォームには「AMG.EA」が採用される見込みであり、AMGの本気度がうかがえる。

EVの常識を覆すアグレッシブな顔つき

エクステリアは、空気抵抗を減らすためにクローズドグリルを採用しがちな一般的なEVとは、正反対のアプローチをとっている。昨年発表の「AMG GT XXコンセプト」と同様に、大きく口を開けたグリルが採用され、その外縁にはイルミネーションが施されている。さらに、大型のエアインテークや星型LEDヘッドライトを備え、メルセデス史上最も「メルセデスらしくない」獰猛な顔つきとなる。

サイドビューは、やや角張ったブラックのホイールアーチや強いショルダーライン、傾斜したルーフラインによって、洗練されたプロポーションを描き出している。空力を考慮した格納式フラッシュドアハンドルも確認できるが、中国の新規制による影響で、今後のデザイン変更も予想される。

リア周りでは、テールライト間に配置されたAMGロゴと、6連円形LEDテールライトが存在感を放つ。ダックテールとルーフのダブルスポイラー、3枚フィンのディフューザーなど、エアロダイナミクスを追求した装備も抜かりがない。

ドライバーファーストを極めたコックピット

インテリアは、「AMG GT 4ドア」のレイアウトを忠実に踏襲しつつ、SUVの高い着座位置に合わせて再設計される。運転席には10.2インチのディスプレイ、中央にはドライバーに向けて角度をつけた14インチのタッチスクリーン、そして助手席にも独立した14インチスクリーンが配置される。単なるデジタル化にとどまらず、従来モデル以上にドライバーを主役とした空間作りが徹底されている。

1360psの暴力的なパワーでライバルを圧倒

最上位グレードには、1メガワット(1000kW)、すなわち1360psという驚異的な最高出力を発揮するトリプルモーターシステムが搭載されると推測されている。これが実現すれば、最大のライバルと目されるポルシェ・カイエン・エレクトリックをスペック面で大きく突き放すことになるだろう。

この規格外のスーパーSUV「メルセデスAMG GT SUV」のワールドプレミアは、2027年内が有力視されている。現在、下位グレードの開発も並行して進められている模様であり、今後の動向から目が離せない。

【ル・ボラン編集部より】

1360psという圧倒的な数値は、昨年公開された「コンセプト AMG GT XX」が示す3基のアキシアルフラックスモーターの市販化を意味する。軽量かつ高出力なこの次世代モーターこそ、重量級の電動SUVに対するアファルターバッハからの明確な解答である。空力至上主義のEQシリーズとは決別し、重厚なボディと獰猛な顔つきに規格外のパワーを与えて物理法則をねじ伏せるアプローチは、かつて大排気量V8が担っていたAMGの伝統的文法そのもの。内燃機関を失っても、彼らの哲学は揺らいでいない。
【画像10枚】迫力あるフロントマスクを纏った最強のAMG! 「GT SUV」の予想CGとスクープショットを見る

LE VOLANT web編集部

AUTHOR

注目の記事
注目の記事

RANKING