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三菱アウトランダーがウクライナのパトカーとして、635台のアウトランダーPHEVを納入

プラグインハイブリッド車がウクライナの平和を守る!

 

日産自動車の出資を受けて再建を図っている三菱自動車だが、一方で海外戦略も積極的に進めている。その一環として「グリーン投資スキーム(GIS)」を活用したウクライナの政策に基づき、同国の警察車両として635台ものアウトランダーPHEVを納車した。ウクライナに何台のパトカーがあるかは不明だが、この納車によりパトカーに占めるアウトランダー比率はかなり高まるはずだ。

 

キエフで開かれた納車式で、三菱自動車工業の益子修氏は「環境に優しいだけでなく、電子制御式4WDのS-AWCなどを搭載し、警察車両にふさわしい」とアピールした。

キエフで開かれた納車式で、三菱自動車工業の益子修氏は「環境に優しいだけでなく、電子制御式4WDのS-AWCなどを搭載し、警察車両にふさわしい」とアピールした。

 

ちなみにGISとは京都議定書で採用された温室効果ガス排出権取引のひとつで、先進国において削減が目標に達しない場合、他の国に割り当てる(売る)ことができるというもの。日本とウクライナは’09年に国際排出権取引で覚書を交わしており、今回のアウトランダーPHEVの購入代金も一部を日本のNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)が支払う形となる。
プラグインハイブリッドのアウトランダーPHEVはヨーロッパでも’13年の発売以来、’16年までに8万台以上が販売されており人気は高い。充電環境がよければ航続距離も長く、さらに未舗装路や悪路も走破できる先進4WDシステムのS-AWCを備えているだけに、警察車両としてのポテンシャルはかなり高いはず。ロシアとの対立でなかなか国情が安定しない面もあるが、平和を願うウクライナ国民のためにアウトランダーが役立ってくれることを祈りたい。

LE VOLANT BOOST編集部

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