ブルーとホワイトのポップなカラーリング
11月28日、フェラーリは同社のワンオフプロジェクトの最新作である「フェラーリSP3JC」を完成させ、オーダーしたカスタマーに引き渡した。
2年以上を費やしてフェラーリ・スタリングセンターで完成させたこのワンオフモデルのベースは「F12 tdf(ツール・ド・フランス)」。12気筒フラッフシップモデルの現行「812スーパーファスト」の先代にあたる「F12ベルリネッタ」をベースに、2015年に発表された世界799台の高性能限定モデルである。
モチーフとなったのは1950〜1960年代に登場したフェラーリの12気筒スパイダーモデル。フロントおよびリアセクションはダイナミックな造形が用いられ、筋肉質のスタンスが表現されているのが特徴だ。
オーダーした顧客はポップアートへの関心が高く、内外装のカラーリングはとてもユニークだ。ボディカラーはブルー系のアズーロ・メットとホワイト系のジアッロ・モデナの組み合わせ。ボンネットには780psを引き出すV型12気筒エンジンの存在を強調するグラスインサートが組み込まれている。そのほか、カーボンファイバー製ロールオーバーバーやアルミニウム製フィラーキャップなど、ディテールにもカスタマーのこだわりが反映された。
シートおよびインテリアに用いるレザーは、ボディのフロント部と同系色のブルーを採用。ともにコントラストステッチが施され、エクステリアとカラーコーディネイトされている。