最高評価の5つ星を獲得
ユーロNCAPはこのほど、9月から日本で受注を開始したジャガーの電気自動車「I-ペイス」のクラッシュテストを実施し、総合評価で最高の5つ星を獲得したことを発表した。
ユーロNCAPの安全性試験で最高評価となる5つ星を獲得するには、「成人乗員保護性能」で80%以上、「子供乗員保護性能」で75%以上、「歩行者保護性能」で60%以上、「安全補助装置」で50%以上という4項目をすべてクリアしなければならない。
I-ペイスの試験結果は「成人乗員保護性能」で91%、「子供乗員保護性能」で81%、「歩行者保護性能」で73%、「安全補助装置」で81%という評価。各項目で基準を上回り、総合5つ星を獲得した。とくに歩行者保護性能や安全補助装置の評価が高水準だったことは数値から見て取れる。
これにより、ジャガーの“PACE(ペイス)”ファミリーである「E-ペイス」、「F-ペイス」そして「I-ペイス」のすべてのモデルにおいて、ユーロNCAPで最高得点である5つ星を獲得したことになる。
また、この結果を受けてジャガー・ランドローバーでボディ・エンジニアリングを担当するシニア・プロジェクト・リーダー、サイモン・ブラックは次のようにコメントしている。「I-ペイスは、これまで優れたデザイン、パフォーマンスおよびハンドリングが称えられ数々の賞に選出されていますが、今回ユーロNCAPで5つ星を獲得したことで、安全性が裏付けられました。ジャガーのエンジニアリングにおける専門知識や経験により実現した、軽量アルミニウムボディ構造とバッテリーパックの組み合わせにより、衝突に対する乗員保護において傑出したパフォーマンスを発揮します。安全性は当社にとって最優先事項であり、今回の結果を大変喜ばしく思います」