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いまやタイヤ開発も無人の自動運転車の時代に

米国のコースにて無人運転でタイヤをテスト。より精度の高い試験も可能に

公道を完全自動運転車が走り回るのはまだ先のことだが、タイヤなどのパーツ開発プロセスにおける自動運転車の活用はそう難しいことではない。乗り心地や乗り味などは人間が検証する必要があるが、テストコースでのデータ取りや限界性能テストなどを自動運転車に任せることは可能だろう。
そういう意味では世界有数の自動車サプライヤーとして自動運転車の開発に積極的で、かつタイヤメーカーであるコンチネンタルは注目される存在だ。その期待に沿うかのように、ここにきて無人の自動運転車によるタイヤテストを実施。米国テキサス州ユヴァルデにある同社のテストコースでは舗装路面のコースはもちろん、ダート路面やウェット路面のコースでも自動運転車によるテストが行われ、その有効性が検証されたという。
自動運転によるテストであれば、例えば何種類かのコンパウンドを常に同条件で比べることができ、製品の精度を格段に高めることができる。また、人間のドライバーではなかなか再現性が難しい限界領域でのテストでタイヤの潜在能力を引き出すことも可能となりそうだ。

コンチネンタルでは約50年前から無人車両でのテストを行っており、当時は路面に埋め込んだワイヤーをクルマがたどる方式だったが、最新の無人車両はもちろんGPSとレーダーで制御されるのでどんな路面でも走行が可能となる。また、テストコースの磨耗も防いでメンテナンスの負担を軽減するメリットもあるという。今後、他のタイヤメーカーなどでもこうした自動運転車の活用が進むはずだが、一歩先を行くコンチネンタルの成果に注目したい。

田畑修

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