それはプロペラシャフトがないリア電動4WD
この秋にもデビューする新型Q5のスクープ画像。初代Q5は世界的にヒットしたので、新型のデザインはキープコンセプト。とはいえ最新の「MLBエボ」プラットフォームとなり、すべてが刷新されるフルモデルチェンジだから、実際には似て非なるものだ。細部はまだ隠されているが、従来よりも少し丸みを抑えスマートさが増しているようだ。ドアミラー支柱が三角コーナーでなくドアにマウントになるなど、ちゃんと市場の声に応えているあたりも嬉しい。
新型Q5は中味の進化が著しい。エコ性能とクワトロのメリットを両立する新型4WDシステムである「クワトロ・ウイズ・ウルトラテクノロジー」を、このQ5より少し先にデビューするA4オールロードに続いて採用してくる。このクワトロ・ウルトラは2箇所の電動多板クラッチを使って、FF走行時にプロペラシャフトを切り離し、さらにリアクスルをほぼフリーホイールするという仕組み。この新パワートレインはDCT、AT両方に対応可能だが、当面高出力モデル(スポーツデフ装着車を含む)には使用されないようだ。
前評判の高いプラグインハイブリッド(PHV)仕様は、アウディ初の電動リアアクスルドライブ(e-クワトロと称する)を搭載する2モーター方式になる。こちらは当然プロペラシャフト自体がない。従来のハイブリッドよりも軽量であり、電動技術の進化もあってエコ性能には期待が持てる。この仕組みはEVモードでは後輪駆動、ハイブリッド走行では4WD、FFを随時使い分ける。
なお、縦置きエンジン車としてこのレイアウトは初物。このPHV版のエンジンは直4とV6の両方が用意される模様だ。