ニューモデル

V10エンジンの「アウディ R8」が10周年

世界222台限定の「ディセニアム」を発表

アウディはこのほど、同社のフラッグシップスーパースポーツモデル「アウディR8」に搭載するV型10気筒自然吸気エンジンの10周年を記念して、世界222台の限定モデル「アウディR8 V10ディセニアム」を発表。2019年春から市場に導入される予定で、欧州での販売価格は22万2000ユーロ(約2818万円)となる。なお、モデル名の「ディセニアム」とは、ラテン語に由来する「10年」を意味するものだ。

初代アウディR8 V10(2009)

アウディのV10エンジン「5.2 FSI」は2009年初頭に登場したアウディR8に搭載。当初の最高出力は525psだったが、その後登場したR8 GTエディションで560ps仕様を搭載。2012年以降ではR8 V10プラスとして550ps仕様のエンジンが採用された。

アウディ5.2 FSIユニット

2015年に登場した2代目ではエンジンにも改良の手が入り、インテークマニホールドに燃料噴射システムを追加することによって排出ガス特性を改善。シリンダーオンデマンド(気筒休止)システムの採用により、燃費向上も図られた。V10エンジンのスペックはスタンダード版の540ps仕様と、V10プラス用の610ps仕様が設定された(最新のアップグレード版ではそれぞれ570ps、620psをマーク)。

クーペモデルだけに設定されるこの限定モデルは、デイトナグレイ・マットエフェクトという専用ボディカラーを採用。20インチホイールやエンジンのインテークマニホールドがマットブロンズ仕上げとなっている点も特徴。フロントスポイラーやサイドシル、ディフューザーはグロスブラック塗装で、ブラックのアウディリングとロゴが装着されている。

ブラックカラーが基調となるインテリアでは、グロスカーボンファイバー製のインレイや、ランバス(菱形)パターンのコントラストステッチ(グロスカッパートーン)を採用したスポーツシートが見どころ。12時位置にマーキングの入ったアルカンターラ巻きのステアリングホイールやシフトセレクター、ドア&センターアームレストなどにも、カッパーカラーのステッチが採用されている。

さらに、センターコンソールやドア、ドアシルトリムのインレイには「DECENNIUM」のロゴが入る。このロゴはアウディが特許を取得した部分マット仕上げが特徴で、表面は特殊な素材を使用して数千分の1mm単位で粗面化処理が施されている。一方、ドアに設置されたプロジェクターライトは、「DECENNIUM」のロゴに加えて、シリアルナンバーが投影される。

装備面では、アウディバーチャルコックピットやMMIナビゲーションプラスが標準装備されるほか、ブロンスカラーの「DECENNIUM」刺繍が施された専用ボディカバーが付属する。

この限定モデルには、620ps/580Nmという最もパワフルなスペックが与えられた5.2FSIエンジンを搭載。0-100km/h加速は3.1秒、最高速は331km/hをマークするという。

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