実用域での扱いやすさが格段にアップ さて、そんな新型ルーテシアに早速試乗してみたのだが、やはり印象的なのは2~3000rpmあたりの中速域が格段にパワフルになっていることだ。ゼロスタートの加速はもちろん、アクセルに軽く足を乗せているような巡航状態から少し加速が欲しくなり、ちょっと右足を踏み増す……というような、日常でよくありがちな状況下で従来より確実にクルマが前にグイーンと出てくれるので実に気持ちがいい。 今回は都内で短時間試乗しただけだったのでワインディングなどは試していないが、マイルドな乗り心地と素直なハンドリングという、従来からのルーテシアの美点はしっかり継承。パワーが2馬力、トップスピードが7km/hダウンしたネガなどはもちろん感じられなかったし、はっきり言って日本じゃほとんど関係ないだろう。新たに搭載されたアイドリングストップもエンジンをオン/オフするときの振動が少なく、合格点を与えられる出来映えだった。 しかも価格はインテンスで4万9000円、ゼンで1万2000円ダウンしているのだ。メタリック塗装料金を別途3万2400円とるようになったそうだが、これだけ完成度を高めつつ価格を下げてきたのはユーザーにとってはありがたい限り。インテリアもシートのカラーコーディネートやステアリング形状、シボなどが変更されて質感を高めているし、悔しいけれどちょっと欠点が見あたらないマイナーチェンジなのだ。 ルノー・ルーテシア・インテンス 東京標準現金価格 ¥2,399,000 全長/全幅/全高 4095/1750/1445㎜ ホイールベース 2600㎜ 車両重量 1220㎏ エンジン型式/種類 H5F/直4DOHC16V+ターボ 総排気量 1197㏄ 最高出力 118ps(87kW)/5000rpm 最大トルク 205Nm/2000rpm トランスミッション 6速DCT 燃費(JC08) 17.4㎞/L サスペンション形式 前:ストラット/コイル 後:トレーリングアーム/コイル ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク 後:ドラム タイヤ 205/45R17 問い合わせ先 ルノー・ジャポン http://www.renault.jp/ Report & Photo : Naohide ICHIHARA (Editor in Chief) 全文を読む 12