欧州で売られる超小型車を一斉テスト
4月6日、欧州の衝突安全テストとして知られるユーロNCAPから、新たに4車種の安全評価が公表された。その4車種とはAixam Crossover GTR、Bajaj Qute、Chatenet CH30、Microcar M.GO Family。いずれもいわゆるシティカーに属する超小型車なのだが、ユーロNCAPは「このセグメントの安全性は、多少の改善は見られるとはいえ、まだまだ低い」と厳しい評価を下している。
それもそのはず、この4モデルのうちエアバッグを装着していたのはM.GOのみという状態。しかも標準装備ではなくオプション装着されたもので、そのM.GOでさえ、ユーロNCAPは「根本的に構造面の完成度を改善しなければエアバッグの効果は発揮されない」と切り捨てている。何よりも価格競争力が優先されがちなセグメントとはいえ、なんともお粗末な結果としかいいようがない。
加えて今回のユーロNCAPでは、日本でいうところの“軽車両”にも衝突安全性に法的規制を導入すべきだとして、ゴルフカートの衝突試験も実施された。その結果はもう悲惨のひと言。100%をフルマークとした数値や5ツ星による評価は出されていないものの、テストの様子を収めた動画を見る限り、衝突安全性などかけらもないのは明白だ。日本では公道走行が認められていないゴルフカートだが、「横切るだけだから」と一般公道に進入させた覚えのある人もいるはず。この動画を見て、ただちに考えを改めていただきたいものです。