時流に則り最強版は2モーターのハイブリッドに?
2020年モデルとして登場するといわれる次期8シリーズ・クーペのスクープが届いた。現時点ではカモフラージュがキツくて、ボディパネルのプレス形状はほぼ全面隠されたマグロ状態だが、その下に隠れた全体のカタチは2013年にBMWとピニンファリーナの共同制作として公開されたコンセプト、グランルッソ・クーペの流れを汲むものだといわれる。つまりショルダーにアクセントラインがあり、フロントホイールアーチ後方のエアアウトレット以降はリフェンダーの膨らみ手前まで、ウエストラインより下がコンケイブ にシェイプされるものと考えられる。
基本構造は新7シリーズで評判をとった「CLARアーキテクチャー」で、これはボディ各所をCFRP(カーボンファイバー強化プラスチック)で補強する最新鋭のもの。この強固な骨格のメリットを生かし、Bビラーが細く、伸びやかでエレガントな側面ウインドーの処理を実現しているあたりに新しさを感じる(残念ながら写真ではBピラーより後方がマスクされているが)。
上級ラグジュアリーモデル投入でラインナップの強化を目論むBMWの力作となりそうな8シリーズだが、名前自体は過去にも存在したので、その復活版という解釈もできる。リトラクタブルヘッドライトだったご先祖様ほどノーズは低くないが、流れるように低く長いルーフラインや、ほんの少しブリスター的膨らみを持ったリアフェンダー周りは、一世を風靡したオリジナル版へのオマージュと見えなくもない。
8シリーズという名前を聞けば当然V12やV8といったエンジンのパフォーマンスが気になるところだが、現在は初代の頃には存在しなかった高性能仕様「Mパフォーマンスオートモビルズ」があるし、さらにはM8までが投入されるといわれている。また2020年モデルなので当然の流れとして、”テスラキラー”と噂されるオーバー1000Nmのトルクを誇る、2モーター4WDの新型プラグインハイブリッド「パワーeドライブ」搭載車もラインナップされるはずだ。
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Text:Makoto TAKEHIRA Photo:Apollo News Service
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