オプションで「アダプティブ」モードを新設定
新型5シリーズは「BMWエフィシェント・ライトウェイト」コンセプトに基づき、従来型から最高で100kgの軽量化を実現しているのが特徴だ。それはボディにアルミニウムのほか、超高張力鋼板やマグネシウムなど複数の素材を適材適所に用いることによるもの。ちなみにアルミニウムが使われているのは、ボンネットやトランクリッドのほか、エンジンのクロスメンバー、リアサイドメンバー、ルーフ、そして4枚のドアが挙げられる。
そんな軽量ボディに組み合わせるサスペンションは、フロントが新開発のダブルウイッシュボーン、リアが5リンクとなっている。サスペンションのセッティングは“ロングドライブ向けセダン”というキャラクターを軸足に、ダイナミック性と快適性を絶妙にバランスさせることが目指された。路面からの入力を巧みにいなし、クリアな情報だけをドライバーに伝達するよう開発が進められたという。そしてコーナリング時のセッティングは、乗員の快適性が重視された、ロールを極力抑えた仕立てとなる。
走行モードは「コンフォート」「スポーツ」「エコ・プロ」を設定。さらにオプションのダイナミックダンパーコントロールを選択すると、「アダプティブ」が選べるように。アダプティブ・モードでは、ステアリングやサスペンション、トランスミッションの味付けが、ドライバーの運転スタイルに自動的に順応するよう調整される。これはドライバーのアクセルやステリングの操作、シフトチェンジの傾向から、理想的な走りを演出するもの。さらにナビゲーションシステムとの連動により、現在走行している道路状況(高速・街中・峠道など)を考慮、セッティングを最適化する。目的地を設定していれば、先のルートまでを見越してセッティングを変化させるという。
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Text:Yasushi HOSODA Photo:BMW AG
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