日本RV協会(JRVA)によると、’16年のキャンピングカー出荷・輸入台数は前年比1.9%増の5364台と増加傾向をキープ。これを’15年末の保有台数約9万5100台に加え、廃車台数118台を引くと総保有は約10万400台となり、初めて10万台を超えたことがわかった。’05年の保有は5万台程度だったので、10年でほぼ倍まで増えたことになり、キャンピングカーを使ったオートキャンプは日本でも定着しつつあると見ていいだろう。
軽自動車キャンパーの増加傾向も続く
こうした増加傾向は車両価格が比較的安い軽自動車キャンパーが後押ししてきたが、’16年も軽キャンパーはわずかながら増加。’15年の1077台に対して1096台が生産され、キャンピングカー全体の20%を占めている。一方で海外から持ち込まれる輸入キャンピングカーは大幅に増加。’15年の296台に対して’16年は496台と67%以上の上乗せとなっている。日本ではまだあまり目にすることのない牽引タイプの輸入キャンピングトレーラーが136台から327台に増加したのに加え、キャビン部すべてを架装したフルコンバージョンタイプや、ミニバンなどがベースのバンコンバージョンタイプも増加。さらに北米製よりヨーロッパ製が増えており、このあたりは輸入 車全体の傾向と似ている。
キャンピングカー全体の売上金額も2.3%増の365億4291万円に達し、過去最高を更新。トレーラーから軽自動車キャンパーまで幅広い層を持つキャンピングカーの需要は今後も増えていくことになりそうだ。