来春に博物館が開園予定
フォルクスワーゲンはこのほど、あるひとりの熱狂的なゴルフ・ファンを紹介した。オーストリア在住のジョセフ・ジュザ氏だ。彼はなんと、114台にのぼるゴルフをコレクションしているというのである。
ウィーンにある彼のガレージはスーパーマーケットの駐車場を思わせる大規模なもの。そこに114台のゴルフがところ狭しと並べられている。この大きなガレージで彼は毎晩のように、“ひとりゴルフ・ミーティング”を開催しているというのだ。
「初めてゴルフに乗ったとき、私はこのクルマが私のために造られたかのように感じました。シートのポジション、運転の楽しさ、日常での使いやすさ……。それはまさに私が望む理想のクルマだったのです」
最初の1台目を手に入れたときのことを、彼はこう振り返る。その後、2台目、3台目と増えていき、「ゴルフパック」と名付けたコレクションは気がつけば114台に。
ひと口にゴルフといっても、コレクションの内容は多彩だ。煙突掃除の仕事の相棒はピックアップの「ゴルフ・キャディ」、夏のドライブは「ゴルフ・カブリオ」、冬はSUVテイストの「ゴルフ・カントリー」、そして運転を楽しみたいときは「ゴルフGTI」……。まさにTPOに応じてゴルフを使い分けているというわけだ。
もちろん、コレクションの中にはカスタムモデルも含まれている。彼が114台のうちでベストと主張するのが運転席側のドアをスライド仕様にした1台。このモデルはサプライヤー会社である「Lunke &Sohn」によって手がけられたもので、1974年には世界の多くのモーターショーに出品されたという。
そのほか、フォルクスワーゲンのモータースポーツ部門が手がけた「G60リミテッド」やレース用ホモロゲーションモデルの「ラリー・ゴルフ」、1981年に25台が生産されたEV仕様(荷室に12台分の一般的な車載バッテリーを積んだ)、さらにはキャンピングカー仕様など、彼のコレクションはバリエーションに富んでいる。
そんな彼のコレクション、「ゴルフパック」の未来ビジョンは自分のゴルフ博物館を作ることだが、このたびそれが具現化することが決まった。現在、一般公開に向けて計画が進められており2019年の春には彼の博物館が開園する予定とのこと。
なお、彼のコレクションは下記サイト(ドイツ語)で閲覧可能だ。
http://www.golfsrudel.at/