マカンは期待以上のブレーキ性能。RXは今までの弱点を克服したもののESC介入の課題も残った PORSCHE MACAN ●操縦安定性:★★★★☆ ●Wレーン通過タイム平均:71.0km/h(2回平均) マカンは最初の急ハンドルで何事もなく俊敏にレーンチェンジした。さすがベースのハードウェアの性能が高いと思いきや、メーターパネルを確認すると早期にESC(PSM)が介入していた。つまり電子制御を積極的に使っていたのだ。ドライバーには気づかせないように早めにトラクションコントロールとブレーキ制御を介入させる。危ない挙動は早期に解決する思想なのだ。100km/hで進入し、ブレーキングで80km/hくらいまで減速。そのPDKのギアダウンも見事だ。エンジン回転の同期が10回転もずれていない。まさに電光石火、正確無比の制御といえるだろう。通過速度はRXよりも遅いが、完璧なダブルレーンチェンジと評価したい。 全文を読む ≫ 次ページ : なんの恐怖心もなく急ハンドルが切れる 123 ル・ボラン 2016年2月号より転載