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ハイパーなインフィニティ、「プロジェクトブラックS」の全貌は?

F1マシンの技術を生かしたデュアルHVパワートレイン採用

インフィニティは10月1日、「Q60レッドスポーツ400」をベースに世界初のデュアルハイブリッドパワートレインを採用した高性能モデルのプロトタイプ「インフィニティ・プロジェクトブラックS」を開発したと発表した。

 

このプロトタイプは、テクニカルパートナーであるルノー・スポール・フォーミュラワン・チームとのコラボレーションによって開発されたもので、F1マシンに採用しているデュアルハイブリッド技術が活用されている。

ベースモデルは、400psを発揮するVR30型3リッターV6ツインターボエンジンを積むスポーツクーペモデル、Q60レッドスポーツ400。このVR30エンジンに排出ガスから熱エネルギーを回収するシステム「MGU-H(モーター・ジェネレーター・ユニット-ヒート)をふたつ、そしてブレーキング時に電気エネルギーを回収するシステム「MGU-K(モーター・ジェネレーター・ユニット-キネティック)を組み合わせることによって、最高出力は420kW(563ps)を実現。スマートなエネルギー管理のもとでハイパフォーマンスを引き出す。

合計3つのMGUによって得た電気エネルギーは車両後部に搭載する4.4kWhのリチウムイオンバッテリーに保存。このエネルギーは電動ターボやドライブトレインに供給され、ターボラグのない加速に貢献し、高水準の加速性能を引き出す。

外観は、Q60レッドスポーツ400のデザインを生かしながら高次元のエアロダイナミクス性能やダウンフォース性能を実現するべく、バンパーやリアウイングをはじめとするパーツを専用に開発。モータースポーツマシンを彷彿とさせるルックスが与えられている。

エネルギー回生システムを組み合わせるブレーキシステムも強化され、ディスクサイズはベースモデルの前355mm/後350mmから、前380mm、後360mmに拡大。素材はカーボンセラミックとなり、さらに高い制動性能が確保された。

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