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アーカイブで振り返る自動車専門誌「ル・ボラン」500号の軌跡。

2002.3月号 300号

2000年代のル・ボランは……

2000年代に入ると海外メーカーのフルラインナップ化が進み、単一ブランドでも特集が成り立つほどになったためか、特集もそうした方向でまとめられる傾向が出て、取り上げられる車種も輸入車主体の方向性がはっきりとしてきた。また、年間総括企画や『ドイツ車の○と×』シリーズといった斬り口を変えた内容で、より読者の興味を喚起する誌面作りに進んできたといえる。また、映画やCMの中のクルマを追ったり、ブランドに関連したグッズコレクターの紹介などソフト面からクルマを楽しむ連載もスタート。ほかにも笹目二朗氏、下野康史氏、福野礼一郎氏、渡辺敏史氏らの個性が光る連載記事は、毎月心待ちにする読者からの支持も厚かった。

【新世代スポーツカー白書】
300号記念のスポーツカー特集はランボルギーニ・ムルシエラゴ、SL55AMGの海外試乗に始まり、911、エリーゼ×ガライヤ、クリオRS×シビック・タイプRの比較試乗など多彩で華やかだった。

【連載:笹目二朗の弾丸テスト】
笹目二朗氏が独りでひたすら走って、写真も自前で撮る弾丸テスト。300号ではサーブ9-3で2398kmを走破している。

【いまどきのステーションワゴン大特集】
90年代半ばのRVブームで定着したステーションワゴンで、小誌らしい比較試乗テストを行なっている。

【連載:NEW CAR RECHECK FILE】
デビューから時間をおくと、再びフィーチャーされることが少なくなるモデルを詳細に取り上げて好評だった。

【新型メルセデス・ベンツEクラス デビュー】
7年ぶりのモデルチェンジでW211型Eクラスが登場、ベルギー・ブリュッセルショーのワールドプレミア後に得られた資料で、詳細にレビューしている。

まとめ:吉田 恵/ル・ボラン2018年11月号より転載

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