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突撃リポート「美・緑なかいフェスティバル2018」にTRDが出現?

魅惑のプログラム多数

2018年10月14日(日)に神奈川県足柄上郡中井町比奈窪にある中井中央公園において、「美・緑なかいフェスティバル2018」が開催されていました。実に地元密着的なフェスなのですが、「ドクターイエローに乗れる」や「クラシックカーの展示もある」と聞いたので、どんなものかと見に行ってきたのです。

もしかして中井町民が全員来てるんじゃない? と思うほど来場者が多いことにまず驚いたのですが、もっと驚いたのはバスの数です。会場は駐車場が限られていたので、町と会場を結ぶ無料循環バスや近隣数カ所の臨時駐車場との間をピストン輸送するバスがひっきりなしに往復していたのですが、その台数と本数がハンパなく多いこと! そのバスは常にどれも満員だったので、やはり来場者が多いのでしょう。
地元の人に聞いたところ、大企業の進出もあって、ここのところ「潤っちゃって潤っちゃって!」という感じなので、「予算いっぱいあるんじゃないの?」とのことでした。確かに、秦野中井インターから会場の周辺までには、有名企業の拠点が軒を連ねる場所もあります。これまたあとで地元の人に聞いたところ、中井町ではひとり1台クルマを持っているとのことなので、1万台弱の自家用車が登録されていることになります。ホンマかいな?

 

祭りと言えばキッチンカー

少子高齢化はどこの国の話? と思うくらい子どもがたくさん来ていたのですが、子どもと言えばご飯でしょう。ファミリーの胃袋を満たすべくキッチンカー(移動販売車)も勢揃い。その数もそれなりに充実してただけでなく、キッチンカーそのものも個性的にモディフされたクルマが多かったので、そこも来場者は楽しめたでしょう。「おかげさまで完売です」と言うお店もあって、「キッチンカーでガッチリ!」という感じだったのでしょう。

そしてお目当てのクラシックカー展示。同伴者いわく、「ローカルだからあんまりいないんじゃないの?」と言っていましたが、自分が予想していたよりも多く集まっているようです。2015年に発足した「あしがらクラシックカークラブ」メンバーのコレクションとのことで、主宰者に話を聞いてみたところ、「特にクルマを規定せずゆるい感じでやっています。奇数月の第一日曜日(ただし11月4日は別のイベントに出るためいない)の朝から丹沢湖の駐車場に集まっているので、興味がある方はそこに来てください」とのことでした。

 

なぜここにTRDが?

そして何故にトヨタ系チューナーの「TRD」が? それもこれだけの台数を?と意外に思ったので、紹介テントにいらっしゃった担当の方に伺ってみると理由は簡単、「中井町に進出するから」。秦野中井インターすぐの場所、東名高速道路上りならインター手前右側に有名企業のサインを掲げた建物が見えますが、2019年に横浜からその一角に移転してくるそうです。しかも風洞設備なども整える本格的な拠点。実はそこは元々トヨタ自動車の土地で、救急車などの特装車を製作していたそうです。知らなかった!

もちろんTRDといえばモータスポーツですが、昔からのフォルクスワーゲン乗りやレース経験者にはよく知られている「COX(コックス)」の本社ファクトリーがそのはす向かいにあります。今や正規ディーラーで買えるVW純正ドレスアップパーツの企画と販売やポルシェ・カレラカップも運営しているのでご存じの方も多いでしょう。かなり長く中井町に拠点を構えているのだから、レースの先輩格として地元フェスティバルに出展して欲しかったな~と思いました。

余談ですが、子どもに大人気だった“ドクターイエローに乗れる”とはコレ。中井町と言えば、東海道新幹線開業前の走行試験などが行われた「鴨宮モデル線」があった(1962~1964年)場所にほど近いのでもしかして実物が?! と一瞬沸きましたが、まさかそんなことはありませんでしたね。

この「美・緑なかいフェスティバル」には地元企業銘品も数多く並んでいますし、遠出したついでにちょっと気軽に立ち寄ることもできるので、興味のある方はぜひ足を運んでみてください。来年もきっとあると思います。

神奈川県中井町公式サイト https://www.town.nakai.kanagawa.jp

フォト:大田中秀一 S.Otanaka

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