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「世界に1台」の競演。ロールス・ロイスが魅せる究極のビスポーク群と「スペクター」進化版

制作120時間の木工細工に25万針の極密刺繍……

ロールス・ロイス・モーター・カーズは2026年7月8日、英国ウェスト・サセックス州グッドウッドで開催された「フェスティバル・オブ・スピード」において、ブランドの最新ポートフォリオを体現する多数のビスポーク(特注)モデルを公開した。

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職人技とデザインのショーケース

ステーブル・ヤードで展示された今年のコレクションは、英国での一般初公開となる「スペクター・シリーズII」や、強力なパワーを誇る「ブラック・バッジ・スペクター・シリーズII」などであった。いずれもロールス・ロイスの職人技や素材の革新、デザインの個性を客観的に示す構成となっている。主な展示車両について、以下解説していこう。

スペクター・シリーズII(英国一般初公開)

今年6月に発表された「スペクター・シリーズII」は、出力向上と航続距離の延長を実現した進化版である。展示車両のエクステリアはダーク・エメラルドとブラック・ダイヤモンドのツートンカラーで、マンダリンのコーチラインとブレーキキャリパーを組み合わせたもの。

インテリアには新たに「プレースド・パーフォレーション」が採用され、精密なパンチング加工によって、月光に照らされた雲のシルエットが表現されている。また、8108個の光を用いてサウスダウンズの霧を波のパターンで描いた「イルミネーテッド・フェイシア」も装備される。

ブラック・バッジ・スペクター・シリーズII

海をイメージした新色エーテル・ブルーのエクステリアに、赤いブレーキキャリパーとアイスド・ブラックの専用ディテールを備えたモデル。インテリアには、新素材である竹製レーヨン生地の「デュアリティ・ツイル」が初採用され、セージ(新緑色)の色合いが用いられた。

同モデルはフェスティバル・スーパーカー・ランのヒルクライムにも登場した。インフィニティ・モードで500kWの出力、スピリティッド・モードで最大1100Nmのトルクを発揮する。

ファントム・エクステンデッド・レガッタ

英国南海岸のレーシングヨットや、ソレント海峡でのレガッタに敬意を表したワンオフモデルである。ボディカラーはイングリッシュ・ホワイトとレガッタ・ブルーのツートンだが、これはヨットの船体と水面の境界を模したもの。

ピクニックテーブルには約120時間をかけてヨットのデッキを再現した緻密な木工細工が施されているほか、ダッシュボードには海を表現した手描きの「ウォーターカラー」アートワークが飾られている。エアコンの吹き出し口の裏側には、グッドウッド・ハウスとロールス・ロイス本社の緯度・経度の隠し彫りも。

ゴースト・エクステンデッド・サヴィル・ロウ

英国の伝統的なテーラリング(仕立て)から着想を得たワンオフモデル。ミッドナイト・サファイアとイングリッシュ・ホワイトのエクステリアによって、ネイビースーツと白シャツの組み合わせを表現している。シートにはピンストライプを模したステッチが施され、リアのセンターアームレスト内部には、ロールス・ロイス本社の中庭を俯瞰したデザインが25万針の複雑な刺繍で描かれている。

カリナン・ボヘミアン・サンセット

夕暮れ時の空の移りゆく色をテーマにしたモデルで、アイスド・シルバー・ヘイズのボディにマンダリンのアクセントが施されている。車内には、オレンジからブルーへと色が変化するビスポークの「スターライト・ヘッドライナー」を採用。

ロールス・ロイスの英国、欧州、中央アジア地域ディレクターのジョン・ベックレー氏は次のように述べている。

「今年のフェスティバル・オブ・スピードに登場する車両は、英国で一般初公開されるスペクター・シリーズIIから、ファントム・エクステンデッド、ゴースト・エクステンデッド、カリナンにわたる一連の特徴的なビスポーク・コミッションまで、現代のロールス・ロイスのポートフォリオの幅広さを反映しています」

「グッドウッドのロールス・ロイス・ホームから目と鼻の先で展示されるこれらの車両は、デザイン、エンジニアリング、そしてビスポークの職人技が、ブランドのあらゆる表現においてどのように進化し続けているかを示しています。お客様、ディーラーパートナー、メディア、そしてご来場の皆様を歓迎し、イベントを通じてこれらの素晴らしいモデルを体験していただけることを楽しみにしています」

【ル・ボラン編集部より】

ロールス・ロイスが提示する電動化時代への回答は、単なるデジタルの進化ではない。最新EVの「スペクター」であっても、その本質は120時間を費やす木工細工や25万針の刺繍といった、気の遠くなるようなアナログの職人技に支えられている。圧倒的な静粛性とトルクという最先端の技術を手に入れながらも、彼らが真に重きを置くのは英国伝統の世界観だ。テクノロジーが平準化する現代において、あえて重厚な工芸品としての価値を極め続ける姿勢は、絶対的な孤高のブランドとしての立ち位置をより強固なものにしている。

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※この記事は、一部でAI(人工知能)を資料の翻訳・整理、および作文の補助として活用し、当編集部が独自の視点と経験に基づき加筆・修正したものです。最終的な編集責任は当編集部にあります。
Photo: Rolls-Royce Motor Cars
LE VOLANT web編集部

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