曲がる・止まることに対するブランドの違いが露わになり、甲乙つけがたい名勝負となった。 MERCEDES AMG GT S ●操縦安定性:★★★★☆ ●Wレーン通過タイム平均:78.08km/h(2回平均) 最近は横滑り防止装置ESCの普及で、ダブルレーンチェンジの通過速度は高まっているが、反面運転がうまくなったと勘違いするドライバーも増えてしまった。AMG GTの場合フロントタイヤの限界点が少々分かりにくい感じがあった。どこまでステアリングを切りこめばいいのかと思ったが、目いっぱい切り込むとノーズの追従性が非常に高いことに驚いた。フロントには重いV8ターボを搭載しているので、俊敏性ではポルシェにかなわないだろうと思ったが、実際はそうではなかった。思っている以上に高いスピードでレーンチェンジできたので、元のレーンに戻れないのでは……と不安になるくらいだ。V8のFRスポーツカーとしては秀逸の出来栄えだった。 全文を読む ≫ 次ページ : 圧巻のダブルレーンチェンジ 123 ル・ボラン 2016年3月号より転載