優れたハンドリング性能は踏襲され、後期型には進化も見られた ポルシェ911カレラ4GTS ●操縦安定性:★★★★☆ ●Wレーン通過タイム平均:79.03km/h(2回平均) 加減速テストとウェット旋回ブレーキでは一勝一敗となり、残すはダブルレーンチェンジテストのみ。できるだけ速い転舵速度でステアリングを切り込み、隣のレーンに回避する。目の前に突然何かが飛び出してきたリクスを想定したテストだ。911カレラ4GTSはAWDなので、ステアリングを操舵したときの俊敏性は後期型911カレラSよりも多少ダイレクト感に欠けていたが、安定性は文句ない。つまりターンインでは若干のアンダーステアを感じるが、リアはびくともしないほどの安定性を示していたということ。PSM利きと介入タイミングには文句はない。PSMに強く依存しないのはAWDの効果だろう。結果的に、通過速度は後期型カレラSよりも速かった。 全文を読む ≫ 次ページ : 前期型911カレラ4GTSに負けることなし 123 ル・ボラン 2016年8月号より転載