清水和夫のDST

最強のポルシェにメルセデス流儀で果敢に挑むスポーツカーガチバトル!【清水和夫のDST】#76-1/4

メルセデスSLC43は高級系

SLKよりも遥かに進化しているので、メルセデスという高級ブランドに相応しい走り味だ。V6なのでスムーズに回るし、520NmというトルクはボクスターS以上に力強い。トルコン9速ATはクロスギアレシオを持っているので、低速からのダッシュも鋭い。エンジン音や乗り心地にも高級感がある。ボクスターSはあまりにも能力が高すぎるので、サーキットやワインディングを走りたくなってしまうが、毎日乗るならSLCの方が飽きないかもしれない。

SLCはふたり乗りだが、2+2が欲しいならCクーペカブリオレがある。メルセデスのオープンカーの掟では2シーターは電動ハードトップ(SLCとSL)、2+2はソフトトップ(Sクーペ、Eクーペ、Cクーペ)とされる。ロールスやベントレーを見れば分かるが、高級車にはソフトトップと決まっている。その意味ではSLCのハードトップは少しカジュアル過ぎるかもしれない。
自宅に帰ると、スマートフォーツーのカブリオレが停まっている。2シーターでもソフトトップなのだ。メルセデスの掟から外れるが、なるほど、スマートは芸術作品だったことを思い出した。

リポート:清水和夫 フォト:篠原晃一 ル・ボラン 2017年1月号より転載

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