清水和夫のDST

FCVの先駆け、ミライとクラリティを初テスト。クルマの未来を占う有意義な結果に!【清水和夫のDST】#72-1/4

総合得点で勝ったのはホンダのクラリティ

クルマ全体の印象は、クラリティに軍配が上がった。パワープラントの完成度だけでなく、ハンドリングや乗り心地、静粛性でもクラリティは洗練されている。ミライは低い重心が大きな武器になっているが、転がり抵抗が低いタイヤがウェット性能のネックとなった。
いずれにしても両車、「よく出来ました」と高く評価したいが、ことクルマとしての魅力をみれば、パワーやトルクが少し足りない。テスラのように「乗って愉しいFCV」を目指すべきだろう。
さらに言うなら、電動駆動は自動運転と相性がよいので、次期モデルではぜひともゼロクラッシュ・コンセプトも掲げて欲しい。

RESULT

クラリティに軍配だが両車とも乗って楽しいFCVを目指してほしい

●トヨタ ミライ:13.0/20点

●ホンダ クラリティ:15.0/20点

 

リポート:清水和夫 フォト:篠原晃一 ル・ボラン 2016年9月号より転載
CARSMEET web編集部

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